ムカデ油の効能とは?

「あのムカデを薬にする事が本当にできるの?」
「できるとしたら一体、何に効くの?」

すごく気になりますよね。

ムカデといえば、刺されると、とても痛い目にあうおそろしい害虫の一種です。

そんなムカデを、昔の人は薬として用いていました。

一体、どんな効能があるのか?
その使い方とは?

今から見ていきましょう。

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ムカデ油の効能とは?

効能は、

  • 軽いヤケド
  • 切り傷
  • あかぎれ
  • 虫刺され(ムカデ、スズメバチ、ブヨなど)
  • 耳の炎症(中耳炎・外耳炎など)
  • 花粉症
  • アトピー
  • ニキビ

など

です。

幅広く、いろんな症状に効能があります。

ただ、すごい腐敗臭がします。

(昔の薬というのは正露丸のように、確かにすごく効くけれども臭いが・・・。
昔の薬特有ということでしょうか)。

どういう理屈で効く?

皮下神経を麻痺させる成分が回復を早めるようです。

麻痺すると、かゆみ、痛みがやわらぎますので掻いたり、気が散ったりしません。

掻かない、気が散らないために、自然治癒がスムーズに行われ、治りが早くなります。

油で傷口をふさいで肌を乾燥から守るのも回復を早める理由となっています。

ムカデ油の使い方とは?

いつ使うか?
塗り方は?

主な使い方

・ヤケドしたとき
・ムカデやハチに刺されたとき
・アトピーでかゆいとき

塗り方

少量を患部に直接、つけます。


油をつけたら

・包帯する、
・ガーゼや脱脂綿に浸して貼る、
・綿棒につけて塗る、

といった使い方をします。

最初、シビレる感じがあります。

綿棒で鼻の中に塗ると花粉症に、耳の中に塗ることで中耳炎に効きます。
(治るというより、症状が軽くなります)。

効き目が出る時間

ムカデ油を使うと、いつもの方法よりも、回復が早まります。

人によりますが、虫刺されの場合、20分~2、3時間で痛みがひいて、腫れもおさまります。

アトピーの場合、かゆみが消えます。

【!!!注意!!!】

誰でも同じような効能があるとは限りません。
体質によっては効かなかったりします。

軽いヤケドやすり傷ならいいのですが、虫刺されの場合は状況によっては注意が必要です。

ムカデやハチの場合、2回目はアナフィラキシーが出る恐れがあります。

ムカデ油が必ず効く保証はありません。

ムカデ油を作る方法

手順は4つあります。

1 瓶を用意します。
2 油をそそぎます。
3 生きたムカデを、瓶につめます。
4 放置してできあがりです。

1 瓶を用意します

プラスチック フタがおすすめです。

瓶は何でも良いです。

家にある空き瓶、例えば

・インスタントコーヒーの茶色い瓶
・キャンディの入っていた瓶

です。

ただ、ジャムビンはおすすめしません。
金属フタだからです。

ムカデ油はすぐ使い切らないですし何年も放置できるものですから、金属フタですと長い年月の間にサビます。

フタがプラスチックの瓶がおすすめです。


2 油をそそぎます。

使う油はなんでもいいです。
(食用油、ごま油など)。

油は綺麗な方がいいでしょう。

オリーブ油に、乾燥ハーブを加えると独特の臭いが良くなります。

入れる量は、全体の7~8割ぐらいです。


3 生きたムカデを、瓶につめます。

ある程度の大きさ、5cmぐらいのムカデを捕まえます。
大きいほどいいです。

捕まえ方は、いろいろありますが、道具でつまむ方法が一般的です。

つまむ道具でおすすめは、火バサミです。

割り箸、ピンセットは、逃げられる→刺される恐れがあります。

つかまえる事ができない時は

・冷凍スプレーをかける
・ガムテープでくっつける

方法で動きを止めます。


生きたまま瓶の中に入れて、油の中につっこみます。

なるべく丁寧にして、傷がつかないように気をつけます。

傷がついたり、いったん潰してから入れると雑菌が油にうつって失敗します。

油の中につっこんでおくと数十秒で動きが止まりますが、念のため本当に動かなくなったことを確かめてから火バサミを離します。

人によっては、綺麗な状態で入れるために、まず空き瓶の中に閉じ込めて糞を出させてから、改めて油の中に入れる方法をとっています。
(閉じ込めるのは2~3日です)。


4 放置してできあがりです

<油の変化>

つけた直後は透明です。

だんだん濁ってきます。

数ヶ月放置で一応完成ですがまだ置いても大丈夫です。
油が焦げ茶になってきた頃から使えます

2年半後。ムカデはすっかり溶けて黒い液体に。
臭いがすごくなってきます。

時間がたてばたつほど効果が上がります。
十年は軽く越えてもまだ使えます。

死んでから、しばらく経つ間に体から液がしみ出て、油に溶け込んでいきます。

ムカデから出た体液が、薬の元となります。

ムカデは取り出さずに放置するか、ある程度、色が出てきたら取り除くか、どちらかの方法があります。

油は足さなくてそのままです。

ムカデ油は市販されている?

いいえ。

現在、市販はされておりません。

薬事法にひっかかるからです。

要約

「あのムカデが薬になる?」

本当なのかどうか怪しい感じがしますが日本では昔から、薬として愛用していました。

漢方でも、乾燥させて棒状になったムカデが存在します。

今でもおじいちゃんおばあちゃんが、よく効く薬として使っていたりします。

効き目は確かにあるからこそ現代にまで伝わっているのでしょう。


ちょっと、馴染みのうすいものですから、効くとはいっても、話を聞いたぐらいで、実際に使ってみようとなる人はあまり多くないです。

今、なかなか治らない症状がおありでしたら、ムカデ油に頼ってみるのもひとつの手かもしれません。

ただ、体質の相性もありますし、期待しすぎるのも気をつけた方がいいかとは思います。

軽いヤケドや虫刺されに使うのが一番使い方としてはふさわしいでしょう。

それでも一度は試してみる価値はあると思います。


ムカデを薬として使うことを思いつくとは、昔の人の発想は現代人の想像の域を飛び抜けていますね。