「づらす、ずらす。どっちが正しい?」
正解は、ずらすです。
よく、「づ」と「ず」はどっちだったか混乱して難しいですよね。
こちらでは、またどっちか混乱することのないように、「づ」と「ず」のおすすめの使い分け方がわかります。
間違えやすい「づ」と「ず」のことば一覧
ことば | 正解 | づ・ず |
---|---|---|
お小遣い | おこづかい | づ |
望月 | もちづき | づ |
片付け | かたづけ | づ |
ずつ | ずつ | ず |
訪れる | おとずれる | ず |
築く | きずく | ず |
気まずい | きまずい | ず |
絆 | きずな | ず |
東 | あずま | ず |
融通 | ゆうずう | ず |
人名 | ||
羽生結弦 | はにゅう ゆづる | づ |
寿 | ず | ず |
「づ」と「ず」の使い分け方4つ!
「づ」と「ず」 の使い分け方は色々あります。
ところが、文法の解説をされても難しくてよくわからないですよね。
あることばを使おうと思ったけれど、づとずのどっちかわからない場合にしぼった使い分け方のポイントをご紹介します。
カンタンなおすすめの使い分け方です。
※例外のことばもありますので、あくまでも参考としてください。
一番カンタンな方法!
迷ったら、「ず」を選んでください。
今回のずらすも「ず」ですし、他にもよく迷う「ずつ」も「ず」です。
基本→「ず」
例外→「づ」
で使い分けるのが一番カンタンです。
いいやすいか?
いいにくい→いいやすくする→づ
いいやすい(特に問題なし)→ず
「つ」→いいやすくするためにてんてんをつけます→「づ」。
例
三日月(みかつき)ではいいにくいので三日月(みかづき)。
お小遣い(おこつかい)ではいいにくいのでお小遣い(おこづかい)。
やりつらいではいいにくい→やりづらい。
「ず」→もともと「ず」と読むことばで、そのまま読んでもいいやすいです。
例
頭痛(ずつう)→頭(ず)→頭の音読み→ずづう→づにするといいにくい→だからそのままずつう
●じゃあ、ずつは???
1つずつ
てんてんをつけて、いいやすくする必要がないので、ずつが正解です。
ずらすも、いいにくい問題はありませんので、ずが正解です。
気まずいも同じです。
分解できるか?
分解できる→づ
分解できない→ず
※分解できる
●お小遣い→お+小+遣い→づ
● 片付け→片+付け→づ
※分解できない
●訪れる→おとずれる
● 築く→きずく
● 絆→きずな
ずらす、ずつも分解できないルールに当てはめることができます。
漢字はいくつか?
漢字複数→づ
漢字一文字→ず
例
●望月→もちづき
● 絆→きずな
● (人名)寿→ず
実はどちらでもいいことば
ずつ | づつ |
ゆうずう | ゆうづう |
きずな | きづな |
現代仮名遣いによりますと、どちらを使っても良いことばです。
現代仮名遣い
(国の決めた日本語を使うときの決まり。便宜上、一般社会での使い方を同じにしておくことが目的です。強制まではしていません)
※どっちを使っても良いのですが、一般的に正しいと多数が考えるのは「ず」のことばです。
要約
づらす ずらす、どっちか迷ったら「ず」を選んでください。
基本→「ず」
例外→「づ」
で使い分けるのが一番カンタンです。
日本語は複雑で、例外も存在してしまうのがよけいに混乱します。
ことばは時代とともに正解が変化していきますが、今のところは「ず」を選ぶと合っている確率が高いです。