ぼーっとしたい心理の正体とは?

●今回の記事が役立つ人(○こんな人におすすめ○)

・ぼーっとしたい心理とはどこから生まれるか、知りたい人。
・ぼーっとしている人はどんな心理状態か、知りたい人。

「時々、ふいにぼーっとしてしまう時がある。」
「ぼーっとしたい。何も考えないでいる時が一番しあわせ」

ぼーっとすることは、世間から歓迎される雰囲気ではありませんよね。
なにか問題があると受け取られがちです。

個性のひとつとしてあるだけで、
ぼーっとすることで頭が癒されるのであれば、
気にすることではないです。

ただ、どんな時にぼーっとしたい心理になるか?
状況によっては、直すことを考えた方がいい場合もあります。

特に、
毎日仕事ばかりの生活で 人との会話もすくない、
趣味もない、
パソコンやスマホ画面を見ていることが多い。
起きる時間がバラバラ。

そんな環境に、あなたがいるのでしたら、
脳の機能が衰えている可能性
考えた方がいいかもしれません。

脳の機能が衰えていることが原因で、
ぼーっとしたい心理が生まれることもあるからです。


【!!!注意!!!】
※この記事は、ある書籍を元に作成しています。


フリーズする脳
思考が止まる、言葉に詰まる
築山 節


第三章
パソコンにカスタマイズされる脳

【!!!注意!!!】
あくまで、原因を探る際の参考程度としてください。
人によって原因はいろいろです。
一概に断定はできません。

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脳の自己管理としてぼーっとしている場合

デフォルト・モードを有効に使っている。

以下の書籍によれば、ぼーっとしている人は「脳のデフォルトモードを使っている」との事です。

脳神経外科医が教える!「疲れない脳」の作り方

著者:築山 節(つきやま たかし)

デフォルト・モードとは?

脳を休める時間のこと。

脳を動かしてばかりいては疲れがとれず、かえって効率が落ちる。

そこで、適度に何も考えない状態(ぼーっとする)ことで脳に休息を与え、効率を上げる。

中には意図的に自己管理としてあえて、ぼーっとしている人もいます。でも結果は出しているというタイプです。

傍から見れば「ぼーっとしてばかりいる人」というイメージを持たれていますが、実は陰でしっかり努力をしている人です。

仕事をする時はしっかり集中して行い、遊ぶ時もしっかり遊び、休む時は休む。

切り替えができる人は、このデフォルト・モードをうまく有効活用しています。

このように、ぼーっとすることが良い場合もあります。

脳が退化している例

目が一点を見つめたままでぼーっとしている

「重いぼけ症状の患者さんは、ぼーっとしている」

ぼーっとするとは、
目が一点を見つめたまま、
視線がまったく動いていない状態
といいかえることができます。

はじめての場所、知らない場所に来ると、
通常であれば無意識に
目をキョロキョロと動かして
情報をなるべくたくさん集めて
安全を確保する動きをとります。

ところが重いぼけ症状の患者さんは
周囲の情報を集める事をしなくなります。

目を動かすように命令しているのは脳、
特に前頭葉ですが
脳の機能が衰えていると反応が鈍くなり、
知らない場所にいても情報を集めようとしません。
積極性がなくなってしまうのです。

ぼけが改善していくとき顕著に見られるのが
目がキョロキョロ動くようになる、
が一つに挙げられます。

目を動かすだけではなく
声が大きくなる、
身振り手振りを交えて話すようになる、
表情が生き生きしてくる、
といった変化が現れます。

脳の機能が回復してきた証拠です。

特に人と会話をする時、
脳の領域ほぼ全体が活動をしています。

いきいきと会話ができるのは、
脳の機能がどこをとっても正常に
働いているからです。

脳の機能が衰えているかもしれません

目を動かさない環境にいる、
会話をしないことが毎日のように
つづいていると、
脳の機能をほとんど使わない状態になります。

脳の機能をほとんど使わない状態が長引くと、
太く、つながっていた神経同士がやせ細っていき、
表情に元気が失われていきます。

目を動かさない環境とは
例えば最近でいえば
パソコンやスマホを見てばかりいる生活です。

遊びで使うならまだいいのですが、
仕事ですとノルマを達成するために
嫌でも一日中、パソコンを見つめる
かたちとなります。

いってしまえば、
パソコンやスマホを見つめる=壁を見つめる
と同じです。

毎日、壁を見つめることを続けていれば、
脳がいきいきするとは考えにくいです。

パソコンやスマホで起きている変化は、
会話やどこかへ出かける時の変化に比べると
とても小さいです。

なぜなら、パソコンやスマホで起きている変化は
他人によって仕上げられた情報を見るだけ、

会話やどこかへ出かける時の変化は、
自分で仕上げていく手間が生じるからです。

会話はどんな返しをするか分からない他人に
うまく対応することを要求され、

どこかへ出かける時は
計画を立てるのもありますし、
現地に来ている時にも
風景や人の様子など、
刻々と移り変わる状況(情報)に、
脳が対応をしていく必要があります。

パソコンやスマホを見ているだけとはいえ、
仕事だったら、ちがうじゃないか
と思うかもしれません。

仕事で使う脳の機能はたいてい決まっています。
慣れてくると仕事脳になるといいますか、
脳が仕事用にカスタマイズされてくるのではないでしょうか。

ただ、長時間しているわりに
仕事がはかどらない自覚がもし
ある場合は、
脳の機能が衰えている可能性が考えられます。

仕事がはかどらないのは、
仕事では使わない他の機能が
弱っているためかもしれない
です。

体の筋肉と同じように、
脳の神経も使っていないところは
どんどん弱ります。
意識して使う必要があります。

頭を使いたくない、
処理をする負担に耐えられないから、
ぼーっとすることで
外から入ってくる情報を
遮断していると考えられることもあります。

遮断してしばらくしていたら
回復してきたのでまた通常通り
活動を再開する人もいるでしょう。

脳の機能が衰えると、
これまで平気だった負担さえ
つらくなって
情報を遮断することが増える
ことも考えられます。

特に同じ機能ばかり使っていると、
要するに仕事でパソコンばかり使っていると
使っていない機能が衰えて
脳の連携が取れなくなります。

例えば機能が10あるとして
1こは毎日使っているが、
残りの9こは使っていない
となると9こは衰える。

すると脳の連携が取れなくなって
処理するにしてもうまくいかず
ぼーっとしたい心理が生まれることが増える、
という場合もあるかもしれません。

残りの9こをもう一度刺激し、
元気にさせる必要があります。

起きる時間がバラバラだと脳がぼーっとする

起きる時間がバラバラであることの
何がいけないか?
時差ぼけを起こすことです。

体の刻む時計は一定です。

活動に向いた時間、
休息に向いた時間、
というのがあらかじめ決まっています。
変わることはありません。

体の刻む時計を無視して
好き勝手に起きたいときに起き、
寝たいときに寝ていると
やがて、体によくないサインが現れます。

すぐに分かるのが
睡眠不足、
脳がぼーっとする、
すっきりしない
といった症状です。

脳がぼーっとするのは
疲れによるものも確かにあります。
疲れるとどうしても休日は
たくさん眠って寝坊したりして
体の刻む時計を無視しがちです。

体の刻む時計を無視した生活が続くと、
脳がぼーっとする時間が増え、
常に時差ぼけを起こした状態になってしまいます。

すると仕事でも思ったようにはかどらず、
必然的に残業が当たり前になって
疲れるので休日は好きなだけ寝て・・・
と悪循環におちいります。

解決するにはどれだけ遅い時間に寝ても
起きる時間は同じにする。
朝7時と決めたらなるべく
朝7時に起きるように心掛けるといったことで
体の刻む時計に合わせる努力をすることがまず必要です。
ここを怠ると、他の対策の効果が出ません。

早く起きたら散歩でぼーっとしたい脳を起こす

早起きしましたら
今度は朝散歩するようにしてください。

パソコンやスマホの画面を見ている
時間だけが生活の大半を占めていると
脳の機能がどんどん衰えます。

散歩をすることで、これまで
あまり使っていなかった脳の機能を
たくさん活性化させることがねらいです。

散歩する時間帯は朝がおすすめです。

朝、散歩することで
朝の太陽光を浴びることができます。
太陽光は、体の時計を正常に戻すのに大切なものです。
ねぼけた頭を起こす効果もあります。
仕事前の準備運動という意味でも
朝が一番いいタイミングです。

散歩をすると自然と
目がよく動くようになりますし、
どんどん移り変わっていく景色の変化に
脳が対応しようとして、様々な機能を使います。

脚を刺激することで血行も良くなり、
脳の機能を回復させるには
まさにうってつけの方法です。

散歩でなくても
通勤手段を徒歩に変えるだけでも違います。

10時間パソコンに向かうとするならば
1時間散歩すれば十分
脳の機能は維持できます。

会話する相手がいなければ音読

脳の機能を回復させるには
人と会話することが一番効果的です。

会話をすると脳の活動が積極的になります。
相手が発することば(情報)を入力し、
脳の中で瞬時に適切に解釈して
相手が分かるように発音して返す。
複雑な処理をしなければ会話はできません。

ただ、一人暮らしなどで
人と会話したくても
会話する相手がいない場合は
音読をします。

新聞のコラム、読みたい書籍など
なんでもいいです。
目から入力した情報を
声に出して出力する機会を作ると
使っていなかった脳の機能が
刺激されます。

最低10分は音読してください。

黙読ですと読み飛ばしてしまうことが
どうしてもありますし、
音読の目的は、話す(出力する)機会をつくることです。
出力とは、脳内にある情報を外に出すという意味です。
黙読では脳内にとどまっているままです。

音読でしたら、一文字一文字確実に拾うことになります。

できれば
人に聞かせるつもりで
人が聞いても分かるような
声の大きさ、速度で
音読するとさらに脳が活性化します。

相手のことを考えながら
なにかを行うのも
脳の機能を刺激するのに大切な行いです。

要約

ぼーっとしたい心理の正体

ただの疲れ、その人の個性
とも考えられますが、
他のことでありえるのは
脳の機能が衰えている
かもしれない
ということです。

ぼーっとしたいと思うのは、
何も考えたくない
外から来る情報を遮断したい
心理が一つにあるかもしれません。

脳の機能が衰えると、
外からくる情報に対応するのがつらくなる。
あるいは、情報が来ているのに、
積極的に取りに行かなくなる
といった現象が現れます。

そのことが分かる症状として
ぼーっとする、が挙げられます。

なぜ脳の機能が衰えたか?

いつも同じ機能ばかり使っていて、
使っていない他の機能が眠ってしまったから。

もう一度復活させるには使っていない他の機能を刺激することが必要です。

目覚めさせるには

どれだけ遅く寝ても同じ時間に起きる。
例えば朝7時なら7時に必ず起きる
ことで体内時計を整えます。

早く起きたら1時間散歩する。
散歩は脳の機能を回復させるのに良い習慣です。

会話をすることで脳の広い領域を刺激する。
会話の相手がいない場合は最低10分音読をする。

特にいつも同じような生活
変化のない生活を送っている人、
パソコンやスマホの画面を
見ていることが多いと自覚している人は、
脳の機能が衰えている可能性がありますので、
新しい習慣を取り入れてみることをおすすめします。