「マテバシイにデメリットってある?」
マテバシイは、クリスマスリースのかざりにしたり、たべることもできたりと、便利などんぐりですよね。
では、逆にデメリットはあるのでしょうか。
3つ、あります。
マテバシイのデメリット3つ!
スダジイよりもまずい
スダジイよりもまずいのは、タンニンが入っているからです。
どんぐりの中で一番おいしいのは、スダジイです。
一番タンニンがすくないのが、スダジイだからです。
とはいっても、食べられないほどマテバシイは、まずくありません。
他のどんぐりに比べますと、食べるのに向いています。
生のまま食べても大丈夫なくらいです。
ただし、最低限食べられるというだけで、おいしいわけではありません。
おいしさを味わうには、味つけするなどの工夫が必要です。
1 | ミズナラ |
2 | アラカシ・シラカシ・コナラ |
3 | アベマキ・クヌギ・イチイガシ |
4 | マテバシイ |
5 | スダジイ(別名シイノミ) |
花粉症になるおそれがある
正しくは、ブナアレルギーです。
マテバシイは、ブナの仲間ですので、花粉症になるおそれがあります。
マテバシイだけではありません。ほかのブナの仲間も当てはまります。
ブナの仲間
ブナ、コナラ、シイノキ、クリなど。
公園や街路樹でよくみかけます。
もともとは九州や沖縄あたりなどのあたたかいところに生えていました。
ところが、育つまでが早い、病気や虫、風に強いなど、いろいろ人間に都合がよいため、現在は全国(東北北部や北海道以外)の公園や街路樹で植えられています。
ですので、たとえばあなたの近くの公園にもマテバシイが植えられている可能性が高い→花粉症になるかもしれません。
ブナの花粉が飛ぶのは3~6月頃です。
マテバシイを育てようと考えている人は注意したほうがいいかもしれません。
どんぐりができるまで開花から2年かかる
マテバシイは、花がさいてもまだもう1年すぎないとどんぐりができません。
種類によっては、1年でどんぐりができるものがあります。
開花して秋にはどんぐりができる(1年)
コナラ、シラカシ、ブナ、クリなど
開花から次の年の秋にどんぐりができる(2年)
マテバシイ、クヌギ、アカガシ、スダジイなど
さらに、花をつけるのはある程度大きくなってからです。
どんぐりは、実を植えてから木になるまで、よほどいい生育環境でないかぎり、最低でも10年はかかります。
種類によっては10年未満でどんぐりができるものもあります。
例 アラカシ→6-7年
要約
マテバシイはデメリットが3つあります。
- スダジイよりもまずい
- 花粉症になるおそれがある
- どんぐりができるまで開花から2年かかる
1.スダジイよりもまずい
タンニンがすくないマテバシイですが、1番すくないのはスダジイです。
また、「食べられる」というだけで、特別おいしいわけではありません。
2.花粉症になるおそれがある
春になり、公園や街路樹のそばを通ると具合がわるくなる場合は、マテバシイの花粉を疑ってみてください。
どんぐりの木も、花をつけます。
人によっては、ブナの花粉に反応するおそれがあります。
マテバシイの木は公園や街路樹など、ほとんどの地域で植えられています。
3.どんぐりができるまで開花から2年かかる
マテバシイは花をつけても、あともう1年待たないとどんぐりができません。
たしかにマテバシイはデメリットがあります。しかし、便利ですのでいろいろ活用されています。
リースづくりの材料だけでなく、炭や木材にしたり、風を防ぐための垣根になったりしています。
基本はデメリットよりメリットのほうが多いどんぐりです。