●今回の記事が役立つ人
・ドライアイスは混合物?純物質?どちらか知りたい人。
ドライアイスは混合物?純物質?
純物質です。
二酸化炭素です。
化学式→CO2
ドライアイスは二酸化炭素が冷えて固まったものです。
純物質とは、1つの種類で成り立つ化合物です。
二酸化炭素だけで構成されています。
よって、ドライアイスは純物質です。
炭素(C原子)と酸素(O原子)でできていますので化合物です。
氷(水)もドライアイスと同じ純物質です。
化学式→H2O。
水素(H原子)と酸素(O原子)でできている化合物です。
混合物と化合物の違いって?
混合物
混合物は、物質(2種類以上)が、化学反応を起こすことなく、存在するものをいいます。
イメージ:
純物質同士が互いにふれあっていても干渉しない、
特別な現象(違う物質になる)を起こさない。
ただ溶けてるだけ。
化合物
化合物→2種類以上の物質が、互いに化学反応を起こした結果、できあがっています。
イメージ:
合体した事により生まれた新たな物質
「化け」という字が入っていますので、そこで判断する事もできます。
(変身みたいなイメージです)。
化(け)合(った)物
化学式から見る違い
混合物→化学式で書けない(化学反応をしていないため)
化合物→化学式で書ける(化学反応をするため)
混合物は、純物質がいろいろ混ざって、できあがったものです。
単に混ざっているだけですので、化学式で表す事ができません。
混合物とは?
混合物とは、純物質がいくつか混ざった事でできあがった物です。
混(ざり)合(った)物
純物質A+純物質B+純物質C・・・→混合物
具体例
- 食塩水
- 空気
- 海水
- 牛乳
- 石油
- アンモニア水
食塩水
食塩水→水+食塩
いったん溶けてしまう訳ですが、蒸発させますと中の食塩が現れます。
つまり化学変化をしていません。
ただ混ざり合っていただけです。
空気
空気の構成物質
- 酸素O2(全体の2割ぐらい)
- 窒素N2(全体の8割ぐらい)
- 二酸化炭素CO2
など
これらはすべて純物質です。
海水
海水の構成物質
- 水H2O
- 塩化ナトリウムNaCl
- 二酸化炭素
など
すべて純物質です。
牛乳
牛乳の構成物質
水と、
乳固形分
↓
- たんぱく質
- 糖
- カルシウム
- ビタミン
- 乳酸
- 脂肪
など
ですね。
石油
- 炭化水素
- 硫黄
- 酸素
- 窒素
など
アンモニア水 NH3(水酸化アンモニウム)
水中で溶けても、アンモニアは存在できていますので混合物です。
純物質とは?
純物質とは、1種類の化合物でできた物質です。
「純」の意味→混じり気のない。
化学式で表す時は1つです。
例
- 酸素O2
- 窒素N2
- 水H2O
- アンモニアNH3
- ドライアイスCO2
- 鉄Fe
など
です。
純物質は、元素の種類をもとに、2つのタイプに分けることができます。
単体と化合物です。
単体
物質を構成する元素の種類が1つです。
例(水素H2、酸素O2、塩素Cl2、窒素N2など)
化合物
物質を構成する元素の種類が2つ以上です。
例(水H2O、二酸化炭素CO2、塩化ナトリウムNaClなど)
要約
ドライアイスは「純物質」です。
根拠
純物質:種類が1つだけでできている化合物です。
混合物:純物質がいくつか混ざってできた物を指します。
ドライアイスは気体である二酸化炭素が、固体へと変化したものです。
二酸化炭素CO2は純物質です。
他の違いを表にまとめます。
純物質 | 混合物 | |
---|---|---|
化合物の種類 | 1 | 複数 |
化学式の数 | 1 | – |
化学式 | CO2 | – |
例 | ドライアイス | 食塩水 |
化合物 | 混合物 | |
---|---|---|
化学式 | 書ける | 書けない |
純物質は、元素の種類数を軸として、2つのタイプ(以下の表)に分かれます。
化合物 | 単体 | |
---|---|---|
元素の種類 | 複数 | 1 |