朝顔を染める方法!(親子向け)

「こどもの自由研究などで、朝顔を染める。
煮出す時のやけどがあぶないので、こどもでも安全な方法を知りたい」

実際にこどもと一緒に朝顔を染めたことのあるママさん10人に、こどもでも安全な方法をお伺いしました。

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朝顔を染める方法(こどもでも安全!)

色水づくり(幼稚園児向け)

1 半紙を使うその1

花が咲き終わり、枯れて萎んだ朝顔の花を摘み取ります。

ビニール袋に少量の水を入れ、良く揉みます。すると、朝顔の色素が出てきます。

その色のついた水に、習字用の半紙などを、折りあげたものの角を、朝顔の色水に少量つけます。

あとは、開いて、乾かすと完成です。簡単にできるので、おススメです。

用意するものもビニール袋と吸水しやすい半紙だけで、大丈夫です。

半紙は100円ショップでも手に入りますよ。

2 半紙をつかうその2

幼稚園教諭として勤めていた際に子どもたちとアサガオの色染めをしました。

アサガオの枯れて落ちている花びらを拾い、少量の水が入ったプリンカップなどに花びらを入れて絞ります。

そして半紙や薄い紙を四角や三角に数回折り、角を染み込ませるようにアサガオの色水につけます。

そっと広げて乾かしておくと、きれいな模様ができます。ぜひ試してみてください。

3 色水をペットボトルにつめて保存

煮込まなくてもいい安全なアサガオ染めの方法です。

用意するものは「破れにくいビニール袋」、「ペットボトル」の2つだけです。

1 アサガオの色が付いている部分をつみとり、ビニールに入れる

2 ビニールの上から花びらを潰すように揉み込む

3 色水をペットポトルに入れ替えて完成
(保存方法は、冷蔵庫での保管です。色持ちがよくなります!)

たくさんの花びらで綺麗なアサガオ染めができますように。

作った色水は、お絵かきに使ったり、折りたたんだ版画用和紙の角につけて模様作りを楽しんだりできます。

4 色水をつくるとき、水の入れすぎに注意する

子供が、教科書に書いてある朝顔染めがやりたいというのでその方法でやってみました。

まず、ビニール袋かジップロックを準備します。

そして、朝顔を出来るだけたくさん準備します。朝顔はしぼんでいても大丈夫です。

朝顔の色が付いている部分だけ切り取り、袋の中に入れます。その中に水を入れ、ひたすら揉むと色が出ます。

水を入れすぎると薄い色水しかできないので、入れすぎに気をつけましょう。

色が出たら完成です!

5 汚れてもいい服装で作業・間違えて色水を飲まないよう見張る・染め物を水につけて絞っておく

アサガオ染めで子どもが失敗しそうなことと言えば、着ている服を汚すことです。汚れてもいい服やエプロンを装着することをおすすめします。

他は間違えて染色液を飲んでしまったりしないよう、大人と一緒に行うことが必須です。

また綺麗に染まるようにするコツは、染色液が染み込むように染めたい物を水につけて絞っておくことです。

煮出す方法(小学生向け)

1 お湯はボールに移す。取り出す時は長いトングで

アサガオをお茶のパックに入れて色を出しました。

沸騰したお湯だと吹きこぼれる可能性があり、子供が火傷をしてしまうので沸騰したお湯をボールに出した後、パックに入れたアサガオをお湯の中に入れました。

色が出た後、取り出す時は長いトングを使いました。そうすることによって手などがお湯に触れないので安全です。

このやり方で怪我なくキレイにできたので皆さんにもおすすめします。

2 主に大人がやる。子供には安全な作業をまかせる

火傷につながりそうな作業は主に大人がやるようにしていました。

子供には染色布に柄をつけるために輪ゴムで縛ってもらったり、温度計の温度を見てもらったりといった作業をしてもらいました。

お鍋に入れるとき、自分もやってみたいー!と言うので、湯気に注意するように!と注意しながら一緒に入れて混ぜ混ぜしました。

染色中は思ったより時間がかかって、特にやることがないので子供も飽きたのか、漬け込んだ後の水洗い作業は一緒に行いました。

そのあと乾かして完成品の鮮やかな色合いを見たら本人もとても喜んでいましたよ。

3 煮出す時は濃い目がちょうどいい

長女の夏休みの自由研究でアサガオ染めをしました。

アサガオの色を煮出して染めるために火を使う以外は、子供にとって危険という過程は特にありません。

染色中は想像以上に赤くなるため薄くしなければいけないのかとあせりますが、焼きミョウバンで整えていくうちにどんどん薄いピンク色になりますので、少し濃い目の赤色に染めるのが失敗しないコツです。

4 ぬるま湯と酢で日にちをかけて行う

水に酢を薄めて入れて、そこに花びらを入れて手で色を絞り出しました。この場合、ぬるま湯くらいの温度で大丈夫なので、子供も安全にできます。

色の付きがいまいちでしたが、少し濃いめに染色したいのであれば、乾かしてまた色を付けるという工程を数日やると少し濃く色が付きました。

熱湯を使うのが基本で、熱湯の場合は早く簡単に色がつきますが、子供が熱湯に布を入れて1時間ほど様子を見るのは親としても目が離せませんし、なにかあった時が怖いのでおすすめできません。小学校高学年くらいになっていれば大丈夫だと思いますが。

色をしっかり付けたいけど安全に行いたいなら、ぬるま湯と酢で日にちをかけて行うといいと思いますよ。

5 濃い色が出たアサガオの袋(+酢)に布を浸す

毎日、庭からコツコツと集めては冷凍保存していたアサガオを凍ったまま袋に入れて叩きます。

叩いたアサガオにお水を少しずつ加えて、さらに手でアサガオを潰して色を出します。かなり濃い色にしておいた方が良いです。

さらに、お酢をほんの少し加えて、良くかき混ぜます。そこに、染めたい布を浸します。半日ほど浸して、軽くすすぎ干したらアサガオ染めの出来上がりです。

染物・用語解説

染色液

意味:布に染めるための液です。今回でいうところの朝顔からつくった色水のことです。

下染め

意味:しっかり染めるために行う作業です。

方法の例
豆乳・牛乳

精練(せいれん)

意味:染める生地・糸についた汚れを取り除きます。

しっかりキレイに染めるためです。

新品の生地や糸には、糊や油がついています。

取り除かないで染めると、失敗します。

ムラができる・染まらないです。

洗濯して、取り除きます。

媒染(ばいせん)

意味:確実に染めあげるために必要です。

繊維と色素をしっかりとくっつける役割を果たします。

色落ちが防げるうえ、化学反応で発色が良くなります。

使う材料によって、しあげの色が変わります。

 お酢・クエン酸・ミョウバン

防染(ぼうせん)

意味:生地に色がつくのを防ぎます。

模様をつけたい時に必要です。

染まらない部分は、白いです。

防染方法の例
輪ゴムで縛る・洗濯ばさみではさむ

要約

子供が安全にできる、朝顔染めの方法はこちらの4点です。

  1. お湯はボールに移す。取り出す時は長いトングで
  2. 煮る作業はしないで、半紙に浸して遊ぶ
  3. 主に大人がやる。こどもには安全な作業をまかせる
  4. 濃い色が出たアサガオの袋(+酢)に布を浸す

最初からお湯を使わない方法が一番安全です。

遊び目的で朝顔を染める場合は、朝顔から取れる色があればいいだけです。
あとは染めるもの(紙)を用意すればすぐできます。

色水をつくって、折った半紙に浸し、広げてできた模様を楽しみます。

通常は普段の生活品に使う染物をつくりますので、しっかり煮込んで染める必要があります。

染物をいっしょに作る場合は、子供には補助をお願いする、お湯を使う時は吹きこぼれを防止するため、べつの容器に移すか、大人が見張ったりして気を付けます。

朝顔を染める時の失敗しないコツ

  1. 色水をつくるとき、薄くなるので、水の入れすぎに注意する
  2. 煮出す時は濃い目にする
  3. 汚れてもいい服装で作業・間違えて色水を飲まないよう見張る・染め物を水につけて絞っておく
  4. 濃いめに染色したい時は、ぬるま湯と酢で日にちをかけて行う

また、こどもとできる染物教室に行く方法もあります。

染物教室をやっている場所

  • 公民館
  • 博物館
  • 県民の森
  • 道の駅
  • 染色工房
  • 植物園
  • ウエルネスパーク

など

公的な場所、花がある場所や子供向けイベントを積極的にやっている所で行われる場合が多いです。

朝顔染めは、普段と違う体験ができますので、お子さんがとても喜びますよ。