「生姜を混ぜた料理を作ったら、苦くなってしまった!」
生姜はちょっとしたアクセントに使ったり、臭み取りに利用したりと便利な食材です。体も温まります。
ところが、入れすぎる・火がきちんと通っていない・保存方法が適切でないと逆に味が強調されて苦くなってしまうことがあります。
生姜を混ぜたことにより、苦くなってしまった料理をどうすればおいしく作り変えることができるのか、実際に同じ経験をした方10名にお聞きしました。
それぞれが当時作った料理別でわかるようになっています。生姜料理全般についてお答えしてくださった方の回答は、さらに該当部分を分割して編集しています。
生姜入りご飯
※当時作っていた料理:ショウガご飯
・ショウガをたくさん入れすぎたのが原因でした。炊き込んでしまったためご飯全体がかなりキツイ味になってしまいました。
そのままでは食べられなかったため、軽く味噌を混ぜてフライパンにごま油を引き、カリカリになるまで表裏を焼いてショウガの苦みを飛ばしました。
※これから気をつける際のアドバイス
最初に水にさらす手間を惜しまないこと、あと、思ったより少なめに炊き込んでも十分風味が出ます。
生姜入りの炊き込みご飯を作った時に生姜が苦かったので、生姜を取り出し流水で洗いお湯でゆでると、苦みが減りました。
生姜の切った時の厚みが、ぶ厚かったのが原因だと思います。薄く切ったり繊維に沿って切ると、苦みが少なくなりおいしくできます。
生姜は、時間が経つと辛みが出てくるので、薄く切ったり千切りしたりして、冷凍保存するのがオススメです。うちでは、半年くらい経ってもおいしく食べれています。
生姜はポリフェノール等が含まれているため、苦みや辛みを感じる食材です。 作る料理にもよりますが、どうしても苦みが気になる方は一度水につけると良いかと思います。 過去に生姜(この時は新生姜を使用しました)入りの炊き込みご飯を作ったときに、一度水にさらし、炊きあがったご飯にサックリと混ぜるようにして作ったのを覚えています。 あとは、何よりも入れすぎないことかと思いますので、そこも注意点かもしれません。 |
鶏大根
私は鶏大根を作っていた時、生姜を入れて煮立たせたら苦くなりました。
味の深みがないから苦さが目立って美味しくないのかな?と思い私の場合は顆粒出汁を少し多めに入れました。
そのまま時間を置いてもう少し煮込んでから食べたら、味に深みが出て苦味が押されられました。
主人にも特に苦いとか味がおかしいと言われることなく食べ終わったのでなんとかなったなと安心しました!
煮物なら酒とみりんを別鍋で煮切ったものを足す。
生姜スープ
冬になると冷え性対策として生姜スープを良く作ります。
私は生姜独特の苦みがあまり得意ではないのですが、母が良く作ってくれていた【千切り生姜】の入った野菜スープは苦みを感じず、シャキシャキとした触感を楽しみながら体を温めることができます。
また、卵を溶いて入れることでより味がまろやかになるのでお勧めです。
アドバイスとしては、【必ず熱すること】です。生の生姜の苦み・えぐみを抑えることができます。
スープ等の汁ものは、お酢をほんの少し加えると酸味で辛さはマシになります。が、入れすぎると酸っぱくなるから要注意。
または、肉団子や野菜を足して味付けをし直すと野菜の甘味も加わって苦さは軽減されます。
お味噌などを加えて別の料理にリメイクするのも良いかもです。
和え物・佃煮
あえ物などは出汁とみりん、砂糖を少し加える。
生姜や生姜の佃煮が辛い場合は、豚の生姜焼きやカレーの隠し味に使えば、おいしく食べることができます。
私はよく、生姜の佃煮や甘酢漬けを作るのですが、生姜を薄くスライスして(できれば新生姜)、水に生姜を入れて20分程度ゆでます。それから1時間ほど水にさらします。下ゆですることで、かなり辛みが抜けると思います。
豚の生姜焼き
※当時作っていた料理名:豚の生姜焼き
※おいしく食べれる緊急処置法:火をさらに入れることと、甘みを足すことです。
火を入れることにより、少し辛味が飛ぶので一緒に苦みも少なく感じます。
甘みを足すことで苦みがコーティングされ、苦みを感じにくくなります。甘みは砂糖、みりん、はちみつなど何でもいいのですが、できればコーティング効果の高い蜂蜜がおすすめです(あくまで個人の感想ですが)。
※これから気をつける際のアドバイス:ついつい余った生姜を全部入れたくなりますが、多ければよいというものではなく適量というものがあるので、レシピ通りの生姜の量を計量して適量を入れましょう。
結婚してすぐの頃、生姜焼きを作ることにしました。レシピサイトは見ずに、分量は適当です。生姜をすりおろしているときに、生姜焼きなのだから、生姜は多い方が美味しいだろうと思い、大量に入れたところ苦くなってしまいました。
砂糖、醤油、生姜焼きのタレで何とか誤魔化しましたが、味がすごく濃くなってしまいました。
生姜焼きだからといって、生姜の入れすぎには注意です。
今後生姜の苦味が出ないようにする対策
次に作った時に、生姜の苦味が出るのを防ぐことのができる対策は以下です。
生姜成分や 生姜の量が 多すぎた場合の対策
- 生姜は調理前に水にさらすか、湯がくかしてから使う。
- 薄く切る。
生姜が生だった場合の対策(スープ系)
- しっかり火を通す。
生姜から苦味が出る原因
今回お聞きした回答をふまえての、生姜を混ぜたことで苦味が出る原因は、
- 入れすぎ(最多の理由でした)
- 火が通っていない(スープ系の場合)
です。
生姜は基本少なめでも十分効果が出ます。
生姜の苦味を消す方法まとめ
別の味で上書きするか、生姜に処理をほどこして成分を薄める方法が有効です。
ご飯系
- ご飯に軽く味噌を混ぜてフライパンにごま油を引き、カリカリになるまで表裏を焼く。
- 生姜を取り出し流水で洗いお湯でゆでる。
煮物系
- 顆粒出汁を少し多めに入れた後、そのまま時間を置いてもう少し煮込んだ。
- 酒とみりんを別鍋で煮切ったものを足す。
スープ系
- 卵を溶いて入れる。
- お酢をほんの少し加える(入れすぎに要注意)
- 肉団子や野菜を足して味付けをし直す。
- お味噌などを加えて別の料理にリメイクする。
和え物
- 出汁とみりん、砂糖を少し加える。
- 豚の生姜焼きやカレーの隠し味に使う。
生姜焼き
- 火をさらに入れることと、甘みを足すこと。
(甘みはは砂糖、みりん、はちみつなど何でもいいが、できればコーティング効果の高い蜂蜜がおすすめ) - 砂糖、醤油、生姜焼きのタレを追加。(苦味は上書きできるが味はすごく濃くなる)
生姜よりもさらに濃い味を足す、またはまろやかになる食材を追加すると苦味が薄れます。
処理については、フライパン調理や茹でることによる熱処理、薄く切ったり繊維に沿って切るといった下処理が有効です。
生姜を保存するときは
(回答者さんより)薄く切ったり千切りしたりして、冷凍保存がオススメです。この方法で、半年くらい経ってもおいしく食べれています。
簡単おすすめ生姜利用法!
よく生姜の佃煮や甘酢漬けを作っている方から、おすすめの利用法を教えていただけました。
生姜をスライスして、はちみつに漬け込むことで、おいしい生姜はちみつを作ることもできます。
生姜はちみつは、生姜をゆでずに漬けておくだけなので簡単ですし、紅茶に入れても、炭酸で割ってもおいしいですよ。
生姜の苦味が出にくいおすすめの料理
最近しょうがを使う料理でよく作るものが、サメの煮物です。
サメは比較的安く手に入りますし、スーパーでよく見かける魚です。
作り方は、1かけらのしょうがを薄くスライスして、しょうがと一緒にサメを しょうゆ・酒 1:1 で煮るだけです。しょうがが臭みを消してとても美味しく食べられます!
もちろん、しょうがの苦みは感じません。火を通すので、苦みは消えると思います。
サメは低カロリー・高たんぱくなので、身体にも良いのでおすすめです。