「ひき肉を炒めるといっぱい出てくる油は捨てていい?」
答えは、捨てるのはもったいない!です。
なぜなら、肉のおいしさを引き出しているのは油だからです。
サラダ油にはないコクが、ひき肉の油には詰まっています。
しかしダイエット中なら捨てることをおすすめします。
ここでは、ひき肉の油の有効活用方法と徹底的に油を捨てる方法の、両方についてお話ししていきます。
ひき肉の油の有効活用方法!
サラダ油の代わりや味付けに使う方法がおすすめです。
例
●野菜炒め
●チャーハン
●ラーメンスープ味付け
●コロッケ(玉ねぎを炒めるときに使う)
など、油を使う料理全般
ひき肉のギトギト油は、体にわるそうで、思わず捨ててしまうものです。
しかし、うま味が入っていますので、他の料理に使えばいつもと違ったおいしさが味わえます。
保存するときはタッパーに入れます。
温めるときはレンジが早いですが、非対応もありますので、確認をおすすめします。
レンジ対応のタッパーでも、温めるときはフタを開けてください。
(熱で中身が飛び出したり、開かなくなったりするのを防ぐため)。
ひき肉の油を徹底的に捨てる方法
下ごしらえ・調理中・調理後・洗うときの4つで分けています。
●下ごしらえ
(カンタンな方法)→ひき肉をザルに入れてお湯をかける。数回くりかえすことでかなりの油が落ちます。
(ひと手間)→鍋にひき肉を入れ、水を入れて火が通るまで煮ます。
さらに油を捨てたいときは、煮てザルにあげたひき肉に湯をかけます。
油をそのまま流しに捨てるのはちょっと嫌な場合は、ザルの下にボウルか皿を入れて油をためます。
ためた油は放置して白く固まるのを待ち、塊をゴミに出します。
●調理中
キッチンペーパーでフライパンの底をぬぐいます。
●調理後
「冷めた後の白い固まりが嫌だ!」
ちまちま取り除くのは面倒な場合、また火を通して温めれば元に戻ります。
●洗うとき
フライパンがひき肉の油でベトベトの場合、洗剤でこすってもなかなか取れなくて大変ですよね。
おすすめは、キッチンペーパーでフライパンをふきとる方法です。
調理後、まだ液のうちに早くぬぐいとってください。
時間が経ちますと油が固まって取るのが大変です。
手のぬるぬるは、ゴム手袋をすれば防げます。
油の多いひき肉の見分け方!
まず、肉原料の違いで、油の多い少ないが見分けられます。
肉の原料→油の量
牛→多い
豚→中間
鶏→少ない
合挽→牛のみよりは減る
また、赤身と脂身の配合の違いで、見分けることができます。
赤いひき肉→油が少ない
白さが目立つひき肉→油が多い
安いひき肉は、赤身よりも脂身の方が多いですから、油がたくさん出ます。
赤身と脂身の配分が表示してある場合は、そちらを参考にします。
どちらも同じです。
餃子を売りたいから目を引くために書いただけです。
赤身ひき肉を買う方法
●赤身挽き肉と書いてあるパックを選ぶ。
●頼んで赤身を挽き肉にしてもらう
(店員さんが向かいにいる精肉コーナー、お肉屋さんの場合)。
※赤身多めの肉を買って自分でひき肉を作る方法もあります。
包丁で切り刻むか、フードプロセッサーを使えば自分で調整できます。
すでに切ってある肉を買えば、手間が省けます。
ひき肉の油うま味の成分って何?
肉の場合、多く入っているのがイノシン酸です。
カツオ節などの魚にも入っています。
新陳代謝をするときに必要な成分の1つですから、健康にいいです(美肌、風邪予防、集中力アップなど)。
ただ油は赤身と比べますと脂肪が多いため、内臓にたまりやすく、体へ負担がかかります。
純粋にイノシン酸目当てでしたら魚がまだあっさりしています。
それでもうま味の出た油は、ふつうのサラダ油よりコクが出ておいしいのは確かです。
また、赤身ほどではありませんが、肉の栄養(タンパク質・ミネラル・ビタミン)が混ざっています。
要約
ひき肉の油は
ダイエット→捨てる
再利用したい→とっておく
コクがあってやみつきになる肉のおいしさは油からきています。
捨てるのは少しもったいないかもしれません。
他の料理に使えばやみつきになる味が楽しめますよ。