「豆腐を食べようと思ったけど、ちょっと口にしたら酸っぱい。
匂いも酸っぱい。
大丈夫これ?まだ食べられる?」
「あの時何となく、大丈夫!と思って食べちゃったけど、よく考えたら食中毒にならないか心配・・・。」
そこで、
- 豆腐が腐っているか?
- いつもと様子がヘンな豆腐を食べたけど、健康に害はないか?
- 食中毒になったら、具体的にどうなるか?
これから説明していきます。
豆腐が酸っぱい!食べれる?
答え:食べれなくはないですが、原則、捨てることをおすすめします。
ちょっとやめたほうがいいかと思います。
豆腐が酸っぱいということは、すでに新鮮ではありません。
いわば、毒を食すことになりますから、お腹をこわす恐れがあります。
とくに、
- お腹が強くない、とふだんから自覚している人
- お年寄り
- ちいさなこども
- 風邪をひいて熱がでている
- 持病がある
- 最近、疲れがのこっている
という人は、
食べるのは、おすすめしないです。
豆腐が酸っぱい原因
豆腐を構成する「大豆たんぱく」が、微生物により「腐っている」からです。
腐った豆腐には、微生物がつくった毒で侵されています。
微生物が、豆腐の分解を行ったときに酸をつくりだすので、匂いや味が酸っぱいです。
豆腐の分解とは、微生物にとっては、食事といいかえられます。
豆腐を食事して、排泄したものが毒です。
豆腐が酸っぱいけど食べた!食中毒になる?
その人の体調、体質にもよりますので、必ず食中毒になるわけではありません。
安心してください。
しかし、次からは食べないことをおすすめします。
食べるなら、自己責任です。
「食べてからすぐ、もしくは30分~6時間」経っても何も体調がおかしくないようでしたら、
大丈夫だった、と判断して良いと思います。
豆腐は、腐ってるってわかっている。
けど、火を通しちゃえば、平気なんじゃない?
と思うかもしれません。
いいえ、実は平気ではありません。
菌は加熱で倒せますが、菌がつくった「毒は消えない」からです。
ためしに、一口食べてみて、味がおかしいようでしたら、やめるのをおすすめします。
お年寄りやちいさなこども、持病を抱えた人、赤ちゃんにあげるのは止した方がいいでしょう。
「でも、期限まだ来てなかったよ!」
「未開封だよ!」
まだ期限まで日があったとしても、開けていなかったとしても、保存方法が間違っている、
その時の季節によって、だめになる事があります。
「食べてしまって、食中毒が不安なら。」
温かい緑茶を何杯か飲む。
※殺菌、お通じ効果があります。
よく寿司屋に行くと、いっしょにお茶が出されますが、そういうことです。
万が一食中毒になった時のために、豆腐とパッケージを冷蔵庫に保管します。
(食材を特定するため。)
「こどもに、酸っぱい豆腐をあげてしまった・・・」
様子見です。
「30分~6時間」待って、もしも万が一異常が出れば、すぐ病院に行く事をおすすめします。
もし、豆腐で食中毒になったらどうなる?
一例を挙げます。
- むかむかしてきて吐く。
- お腹が痛くなって、下痢をする。
- 微熱が出てくる。
豆腐に関係ある雑菌
・黄色ブドウ球菌
手から豆腐にうつるおそれ。
・空気中や冷蔵庫の中にいる多種多様な菌・カビ胞子
症状が出る時間
「食べてからすぐ、もしくは30分~6時間」
食中毒が起きる条件
・菌の生成した毒が一定数を上回る。
・人体の免疫(菌をやっつけて数を減らす力)が、本来よりおちている。
菌がたとえ、豆腐にいて、毒を生成していたとしても、「害が出るぐらいまで、数が増えなければ、食べてしまっても、食中毒は発生しません。」
「ただし、本人の菌を倒す力が低ければ、たいした数ではなくても、食中毒が発生することがあります。」
※元気な若者なら、かるい風邪で済むことが、お年寄りなら、肺炎まで進行してしまうイメージです。
ですから、条件次第です。
大丈夫なこともあれば、あたってしまう事もあります。
調理する前に、きをつけるべきポイント
- よく手を洗う、爪の間はとくに念入りに。
- 傷がある指で、直接豆腐をさわらない。
- 豆腐をよく洗う
手を洗うタイミング
- 外から帰ってきたら
- トイレの後
- ごはんを作る時
- ごはんを食べる前
- 掃除の後
豆腐が、腐ってるか?見分け方
「この豆腐、しばらく置いて時間が経ったけど、ちょっとどうなんだ?
匂いをかいでも、触っても、少し食べてみたりもしたけどよく分からなかった。」
・指で豆腐に触れて、すっと上げると、ねばついた糸が引きます。
・豆腐を包丁で切った時、酸っぱい匂いがします。
・口にすると、酸っぱい味がします。
(味噌汁に入れても食べたら明らかに、酸っぱいへんな味がします。)
・豆腐の入っていた容器の水の色がおかしい。
豆腐が長持ちする方法
なるべく、新鮮な状態を、(雑菌が増えない環境を)つくる。
豆腐をタッパーに移します。
↓
冷たい水でしっかりひたします。
↓
冷蔵庫(10℃以下)にしまいます。
※水は毎日、替えておきます。
「原則は、買ってきたら期限に関わらず、なるべくはやめに食べる。」
つくった豆腐料理を、常温の部屋に、長い間放置するのは危険です。
すみやかな冷蔵庫保存が基本です。
しかし、たとえ、冷蔵庫保存していて、もう火を通した料理だったとしても、「遅くとも2日以内」には食べる事をおすすめします。
また、温度変化が激しいと、危ないです。
豆腐を冷蔵庫にずっと入れていても、他の食材をとり出す時は、冷蔵庫の扉を開けます。
開けた時に、暑い空気が冷蔵庫に入ってきて、激しい温度変化が生じます。
(夏は冬よりも、食材の傷むのが早い理由はこれです)。
要約
基本、食べないことをおすすめします。
豆腐が酸っぱいのは、傷んでいるサインだからです。
生鮮食品と同じあつかいですので、早く消費するのが確実に安全です。
条件によっては、大丈夫だったりします。
大丈夫な条件
- 胃が丈夫(消化力がつよい)
- 疲れはなく元気、
- 若者
でしたら、腐った豆腐を食べたとしても無事である可能性が高いです。
季節もあります。
食中毒のピークである夏は、やめるとして、冬ならまだ夏に比べれば安心とはいえ、ぜったいに大丈夫とはいいきれません。
ただ、たとえ食中毒になってしまったとしても、傷んだ生の魚介、生の肉、に比べますと、まだ症状は軽いです。
傷んだ生の魚介、生の肉はあたると、本当に大変です。
食べて30分もしないうちに、吐く、下痢、の同時進行の、地獄です。
トイレにこもりっきりになります。
それとくらべたら、豆腐はましです。
まず、そんな大層なことにはなりません。
とはいえ、もったいないからと食べて、万が一下したら、それこそ、もったいないです。
原則、酸っぱい豆腐は食べない事、買ったらすみやかに消費することをおすすめします。