「パウンドケーキの表面がどうしても割れる!割れない方法が知りたい」
パウンドケーキは焼いたとき、縦にまっすぐ割れることがいいとされています。
とはいっても、見た目がよくないし、切るときボロボロとこぼれるのが困りますよね。
味は問題ないけれど、できればきれいに焼ける方法が知りたい・・・。
ここでは「パウンドケーキの表面が割れるのが嫌な人向け」の方法があります。
10人のパウンドケーキづくりの経験者に、割れないようにする方法をお聞きしました。
パウンドケーキが割れない方法!
表面が乾かないようにする
とにかく目を離さずに、ガラス越しのオーブンから見続けることがコツです。オーブンのメーカーによって焼き時間が本当に違うので、最初から最後まで目を離さずに、焼き時間にかかわらず、表面が乾いてきたらアルミフォイルをかぶせて表面が乾かないようにします。ファンがあっても表面を割りたくないなら使用しないのがおすすめ。オーブン内に霧吹きをするとさらに効果的です。
パウンドケーキの表面を割らない方法は、大きく二つあります。
1つは、ナイフで切れ目を入れるということです。ただし、切れ目を入れるタイミングはオーブンで10分程度焼いて表面に薄い膜が出来たときです。
二つ目が、表面に油を塗るということです。こちらは、オーブンに入れる前と切れ目入れるときに塗ると割れにくいパウンドケーキを作ることが出来ます。
余熱で焼く
パウンドケーキの表面を割りたくない、今まで何どもパウンドケーキを焼いてきましたが、味は良いもののかなりの確率で表面が割れてしまう失敗をしてきました。結局コツは「焼き過ぎないこと」に帰結すると思います。中が生焼けだったら…といつもは時間多めに焼いてしまっていましたが、焼き時間を少し短くし、余熱で焼き上げるようにすると割れなくなりました。
完成したパウンドケーキを早く見たくて、余熱時間もそこそこにオーブンから出していました。大体、約2~3分ですぐに出していたのです。おそらく、そのことが割れる原因ではないのかと考えて、余熱時間は多めに15分はとるようにして、様子を見てみました。すると、表面が滑らかなパウンドケーキが完成して、満足できました。
ガス抜きをする
生地自体はレシピ本など記載してある分量で作ります。型にオーブンペーパーを敷きます。そこに生地を低い位置で流し込みます。流し終えたら生地表面をへらで平らになるようになでます。型を持ち上げ少し高い位置から落とします。高さは5センチくらいのところからが良いです。4回ほど型を落とします。この作業で生地内に含まれていたガスを抜く事が出来ます。この後既定の温度で焼き上げると割れていないパウンドケーキが出来上がります。
材料を減らす
表面を割らないでなだらかに焼き上げる為にすることは、レシピより卵をひとつ減らしてみる事です。一度、レシピ通りに焼いてみて、表面が割れるようなら卵をひとつ減らすのがおすすめです。また、ベーキングパウダーやベーキングソーダを気持ち減らしてみるのも良いです。パウンドケーキの表面が割れてしまうのは、だいたいが膨らみすぎなので、この二点は試してみる価値があると思います。
下準備と混ぜ方を念入りにする
砂糖や薄力粉、バターなどの材料をふるいにかけたり、こしたりして、滑らかな生地を作る。(粉が細かくなかったり、塊があったりするとうまく混ざらず、焼いた時に表面が割れてしまう)
生地を型に入れたとき、焼く前に型を少し持ち上げて落とすのを繰り返す(これをやらないと、生地の気泡が焼いた時に表面に出てきて、穴が空いたり、それがつながって亀裂が入ったりする。)
パウンドケーキの材料の準備段階で全ての材料を室温に戻しておくことが大切です。1時間から2時間くらいは必要といえます。特に、卵、バターには注意が必要です。
作業する際には、バターは白くふんわりするまでしっかりと泡立て器で混ぜること、卵は分けて入れて分離させないこと、粉をいれたら切るように混ぜることの3つが割れないための注意点になります。
パウンドケーキをベーキングパウダーで膨らませようとすると割れやすくなると思います。
スポンジケーキのように最初に卵を泡立てたところに溶かしバターを加える手順で生地を作り、型には生地を7~8分目くらいに入れてください。
焼成時の温度が低すぎると膨らみが悪くなるので、オーブンにもよりますが最初は170度くらいで膨らませ、生地が型のふちぎりぎりくらいまで来たら温度を150~160度に下げてください。どうしても割りたくなければずっと見ていて、割れそうな様子になったらオーブンのドアを開けて温度を下げることを繰り返すしかないと思います。
割れないようにするということは、十分に膨らませないようにするということなので、食感は重くなると思います。個人的にはパウンドケーキは真ん中でまっすぐ割れているのがふっくら焼けていて美しいなと感じますが。
生地にココアや抹茶を混ぜ込むと膨らみにくくなるので、フレーバーがついても構わないようならそれも良いかと思います。
パウンドケーキの表面を割らないためには、まずは卵の泡立てをしっかりと行うことです。また、焼く前に生地の空気をしっかりと抜くのもポイントです。生地を入れた型を少し高めの位置から二回ほど落として空気を抜きます。そして、焼くときにアルミホイルを被せて焼くと表面の焼きすぎを防止することが出来るため、膨らまずに割れるのを防止してくれます。
パウンドケーキが割れる原因と対策
1「焼きすぎ」 2「生地が乾燥している」 3「膨らみすぎ」です。
焼きすぎを防ぐ方法
- 焼き時間を少し短くし、余熱で火を通す。
- オーブンにもよるが最初は170度くらいにして、生地の膨らみが型のふちぎりぎりくらいまで来たら温度を150~160度に下げる。
- 焼く間は割れないようにずっと見張り、割れそうになったらオーブンのドアを開けて温度を下げる。
生地の乾燥を防ぐ方法
- アルミホイルを被せる。
- ファンを使用しない。
- オーブン内に霧吹きをする。
- 表面に油を塗る。(オーブンに入れる前と、オーブンで10分程度焼いて表面に薄い膜が出来たときに)
膨らみすぎを防ぐ方法
※材料を入れるとき
- 全ての材料を室温に戻しておく(1時間から2時間くらいかける)
- ベーキングパウダーを減らす。
- 卵をひとつ減らす。
- ココアや抹茶を混ぜる。
- 砂糖や薄力粉、バターなど材料をふるいにかけたり、こしたりして、生地を滑らかにする。
※材料を混ぜる時
- 最初に卵を泡立てたところに溶かしバターを加える手順でつくる。
- 卵の泡立てをしっかりと行う。
- 卵は分けて入れて分離させない。
- バターは白くふんわりするまで混ぜる。
- 粉をいれたら切るように混ぜる。
※焼く前に
- 型に入れる生地を7~8分目くらいにおさえる。
- 生地を入れた型を少し(5センチくらい)持ち上げて落とし、中の空気をしっかり抜く。(目安は2回~4回ほど)
- 設定温度が高い。
- 空気(ガス)が入っている。
- ベーキングパウダーや卵が多め。
- 生地の空気が抜けていない。
- 粉が粗いままだったり、かたまりが残っていたりするから。
まとめると?
空気が入らないように材料の下準備や混ぜ方に手間をかける、焼く時間や温度、生地の乾燥に気をつけることが、パウンドケーキの表面を割れないようにする方法です。
以下、かんたんに手順をまとめます。
1生地の空気を抜く
混ぜ方や材料の温度を気にかけ、下準備をして生地にダマができないよう徹底する。
2焼く前に型を何回か落として空気を追い出す。
3焼く時の温度や時間、乾燥に注意する(余熱を利用することも考える)。
乾燥防止に、アルミホイルをかぶせる、油を塗る、ファンを使用しない。
特に焼く時がポイントです。高温を加えることによる膨らみすぎや、乾燥による割れを意識した対策が有効です。