著者の齋藤孝さんというと、現在金曜の夜11時から30分やってる脱力タイムズにレギュラー出演してますよね。
2018年5月11日の回で漢字の成り立ちを解説していました。
齋藤さん「オッスオラ悟空!~てんだ!」
って物まねしていて、当時ゲストのロンブー淳さんが
「キャラの口調がくどすぎて肝心の内容が頭に入って来ないんですよw」
と突っ込んでました。
私も同じツッコミをテレビの前でしました。ものの見事に全然入って来ない!口調のほうに気を取られます!
そんな齋藤さんが書いた、人を動かす文章術を読めば、あなたの人生を好転させることができます。
「自分の言葉を使った文章がかけない・・・」
「なんとしても企画書を通したい・・・」
そんな人にどうぞ!
【齋藤さん流】文章で人を動かすには?
●ある程度のテクニックが必要!
ようは審査員のきもちになってみることです。
数えきれないほどの応募作から、「おおっ?」と一味ちがう文章だと思わせるためにテクニックを使う必要があるわけです。
つまり、わかりやすさを最優先することです。
ちょっとネタをばらしてしまいますが、結論から先に出すがまず挙げられます。
審査員は疲れています。読むのもですが、ありきたりなものばっかり見せられてうんざりしている。そこでちょっと違うのが混じっているとやっぱり気になってしまいます。
テクニックに習熟していれば、大した内容がなくても読ませることができてしまうがそれはプロの領域、とあって。
「・・・・あの作家のことか?」と勘ぐった私。
しかも例として最後の方にのってたしw(いい例としてですよ!)
巧みに褒めてるようで実はみたいな。真相は齋藤さんにしかわからないままです。
企画力も同じで、審査員はいわば上司です。
上司をあっ!と驚かせるには、単調な書き方ではなくて、テクニックを使うことがポイントです。
基本拒否する姿勢の上司が浮かべるであろう数々の疑問を先に察して解決方法を提示すると「うむむ」と納得せざるを得ません。
ただテクニックオンリーでは、ちょこざいな感じなので、根にあるものは、想いを貫きたい情熱だというのが前提です。
情熱だけでも社内文書としてはなんだかうっとうしいので、冷静さとのバランスを絶妙に取る必要があります。
●新しい発想で人は動く
それは常日頃文章を書くこと!
話を聞いてるだけでは決して新しい発想に気づくことができません。
齋藤さんは文章力うまいへたはどうでもいい、重視するのは内容とおっしゃっています。
「誰が書いても同じっしょ、それ」な文章は求めていません。
今は、とりわけアイデアが鍵となる時代。
もう大体のものは出そろったので、今度はアイデアで「その発想はなかった!」と誰も気づけなかった切り口から生まれた商品を企業は欲しがっているのです。
新しい発想力をつけるには、文章力が鍛えられている前提が必要です。
文章と新しい発想、なぜそれらが結びつくのか?説明していきますね。
●おしゃべりと書くことは全然べつものです!
おしゃべり→とりとめなく進行するため、順序やら話題がバラバラで前後する。
書くこと→情報がきっちり整理された状態を作ることを要求される。
バラバラなままでも許されるおしゃべり、最初から最後まで芯を通さないと破綻する文章。全然違いますよね。もっというと、頭を使うか使わないかです。
もちろん、おしゃべりもしっかり頭は使っています。ただものすごく頭を悩ませて苦しい思いをしているか?と問われれば「いいえ」じゃないでしょうか。
いざ書くと分かると思います。全然言葉が出なかったり、筆は進むけど話の流れがぐちゃぐちゃだったり。あと、情報を矛盾なくきれいに並べるのに苦労します。
書くことは結構、大変な作業なんです。
書き慣れると次に立ち止まる壁が「ネタ切れ」!!!
だからなんとしても書くぞって場合は、これまで特に感想を持たなかった景色に対して意味を見出そうとします。
新しい発想が生まれる下地はここです。
それまで同じに見えていた風景に対して、ある日ふと閃きます。がらりとまったく違ったものに見える瞬間です。
また、情報を仕入れないと書けませんので、書籍も読み漁るようになります。
つまり、書くことで、常に何かをつかみ取ろうとする意識が育まれるから、独特なアイデアもカンタンに出せるわけですね。
「特にないです」「ふつうです」「今考えてます」
とかいったらもう減点です。
訳:私ふだんなーんも考えてませーーーんパッパラピヨヨヨヨと上司に公言してるのに等しいわけですから。
私が一番響いた言葉!
自分の中に大勢を住まわせる。
私「おおおおおお!!!!!」>Σ(゚Д゚;;;;)
と胸が震えました。
私、よく趣味で好きなゲームキャラを会話させる遊びをしています。
私の勝手に決めてるルールとして、なるべく設定を忠実に原作に合わせるを徹底しています。
じゃないと見る人は原作の設定を期待しているわけです。原作を押さえる前提で作り、さらに私が考えたシチュエーションを付け加えるといいと考えてます。
セリフ集を読んで努めて興味のなかったキャラのところも読んで、口調だとか思考の癖だとか私なりに勉強→吸収する。そして反映させます。
なにがいいたいかというと、忠実に設定を守ることで、ゲームキャラの考えが、そのまま私の中にも息づきだすんです。つまり他者の考えがまるで私の考えのごとく沁みつくようになる。
すると、視野が広がって、私だけでは思いつかなかった発想も出てくるように!
ただの遊びで区切らず、文章づくりにもつなげます。
「私では出てこない発想」を生み出すには、他者のきもちを間違ってるかもしれないけど、私の中で咀嚼して会話させる。勉強して得た情報を会話で使うごとに、だんだんと自分の中に定着させていく感じです。
「へー!そんな発想なんだ」
とゲームキャラだろうが、テレビの出演者だろうが、素直にうけとめるって結構大事だと思います。
文章を作るならなおさらです。
文章は私が集めた情報の集大成。あればあるほど有利です。
私だけじゃ分からないことは、中に住まわせている大勢にお任せします。
もっとも真面目な文章づくりと違って会話遊びは趣味ですから、いきなり頭にズラズラと急にキャラ達がおしゃべりを始めるのを忘れぬように必死に書きとめてる感覚に近いです。
文章を考えるときもいきなり生まれればいいのになあ・・・。
私のネタ探し方法!
私はお笑い芸人の話術から学ぶところがあります。
(芸人が好きじゃなくて話術や構成を見てます。芸人の私生活とかはべつにいい勝手にやってなさいって感じです)。
ふざけてるように見せた高度な話術。
人によってはまんまとふざけているととらえるので「うーん一枚上手(うわて)!」と私は思っています。
私は昔からお笑いが好きだったのもあってひいき目かもしれません。
でも、特にアメトークを見ていて、芸人さんは私生活からネタを拾ってきてることが多いなあ・・・と思っています。
架空の設定パターンもあるのだけど、やっぱり手っ取り早いし共感を生めるのは日常生活の話題だなあと。
多少誇張してるかもしれないですが、だいたい面白いんですよね。本人の周りにいる人間とか環境が。ふだんの生活がまるで喜劇のようです。
あとはただそれを仕事で発表してるだけ。ウケるし評価も上がるしで互いに万々歳です。
で、結局、ふだんの日常雑談が最強なんだなとも実感しています。
他にはネットのコメントを見て情報収集します。私も参加したい!みんなに思いを見て欲しい!とは思わず、なるべく人の本音を知りたい目的でやっています。
要するに私のネタ探し方法は、ふつうなら楽しむだけで終わる物事に対しても、ものすっごく真剣に見ることです。
要約
齋藤さん流の、文章で人を動かす方法は以下の2点です。
- テクニックを使う!
- 新しい発想を提案する!
2点を実現するには、文章力を鍛えることがポイントです。
文章力を鍛えるには、やはりひたすら書くに尽きます。
文章を書き続けると、ふだんからネタを仕入れる意識に変わります。
ボゲーッてしてたのがキリッとなって注意深く物事を見るように。
また、頭が賢くなります。結局賢くなるから新しい発想→お偉いさんも納得のいいアイデアが湧き出るわけですね。
注意点は、書くときに、参考にする対象を一人にしないこと、と齋藤孝さんは本書でおっしゃられていました。
自分の言葉で書けるこつは、他者の思想・考えをいかに多くあなたの中に持たせるかだそうです。
節操なくいろいろちょいぱくすることが正解です。それらが混ざり合って協力したりぶつかりあったりで新しい発想が生まれるのでしょう。
自分がこれいい(゚∀゚)_!と思ったものの集合体が、独特の世界観となるのかな・・・?と私は思いました。
ー余談ー
「カンタン確実書く技術」が真ん中にデカデカとのってるものだから、てっきり題名だと勘違いしていましたが帯なので違います。