生きていくうえで、超★損してしまう性格・内気。
人として未熟、幼稚を引きずっている、おかしいと受け取られる一過性の性質と思われがちな内気。
ところが、例えば男と女が違うように、れっきとした元から違う種類として区別できるのだ。
そんな目から鱗の事実が分かるのがアメリカでミリオンセラーとなっている「内向型人間のすごい力」です。
私がもっと驚いたのはアメリカ人に静かな人が意外と多いこと。
アメリカ人って100%
「ヘイヘイ!!フゥゥゥゥウ!!!アーーーーーオ」(高らかにハイタッチ)
ってイメージだったんですが違ったみたいですね。
なんと、100%ハイどころか、数人にひとりはおとなしいらしいです。
今回は、本書で分かった、私にとって衝撃的な内気人間の真実をご紹介します。
【注】※ピンとくると思うのであえてここでは間違えて内気と表記をします。また、元気キャラはイケイケと定義します。
内気は超大損する性格!(知ってる)
おとなしいって明らかにマイナスイメージですよね。下手すれば暗い・何考えているか分からない・しゃべれよとかいわれる。
近頃は陰キャとか表現されますね・・・とほほ。
先生からも通信簿で盛大にマイナス評価くらい続けてました。わっほい
いっつも元気で明るくしゃべってる人の方が絶対にウケがいいですよね。確かに毎日楽しい気持ちを味わえるから。
対して私といたってしゃべんないから全然面白くないですからね。むしろ私も私で「あー、早く帰って一人になりたい、解放されたい」なんて考えてますから。
私の内気な性格を真剣に自己分析
私は根はすごい明るいというか、陽気なんです。でもひどいびびり、引っ込み思案をこじらせているままです。
別に内気自体は全然問題じゃないと私は思うんですよ。頭がよければ内気であろうが、人と仲良くやっていけるはずだと思います。
だって、著者だって内気っていいますけどハーバード大出身で弁護士やってたんですよ?恋人もいるし、極めつけは美人。全然うまくやっていけてるじゃないですか!
くわえて私は頭がよくないのコンボですから。すぐ自分の世界へ逃避するため、ますます他人と断絶しちゃうんですよ。
例えば本書には、イケてる人を観察することで自分をうまいこと順応させていく能力「セルフモニタリング」が挙げられています。私、あきらかにへたくそですね。順応力皆無です。
また親含め他人というのは、私にとってとっても怖い存在と認識しています。ベースが「人は恐い」だから、引っ込み思案のままなんです。
が、元の性格は元気でかなりなれなれしいため、それで失敗するたびに萎縮→内気の負のループみたいな感じです。
だけど自分のやったことを棚に上げて、「怖いなー人って」と都合良く解釈してるあたり、真の内気ではないです。結構ずうずうしい。
くわえて、うん確かに引っ込み思案で苦労するけど、苦労っていけないことかな?苦労するから、私だけしか得ていない貴重な経験もあるんじゃないかな。
とスキあらば素で前向きにとらえる私は完全な内向きではないと思います。
無口なのはしゃべるのが面倒だからです(これは内気以前の問題)。ストレスで逃げるとき、脳内で空想にふけってる方が人とのおしゃべりより楽しいことに味をしめて以来、クセが抜けません。
私の場合は後天的だと思っているので元は元気なのですが、びびりなのでなんてことない現象でも、大げさにとらえて一気に萎縮してしまうのが内気である原因じゃないかと思っています。
萎縮しないで平気ならばいいのですが、すっごく怖がってしまう。
びびりですが決してどんな時でも360度引き下がるわけじゃない。ここはという時は周りが驚くほど強気に出ますね。
注目されたくない・・・。というのも私の内気なところです。どこかの会場なら一番後ろにいてみんなを見渡せるところにいたい。安心したい。目立つのは本気で勘弁してくれと考えています。
注目されるのが普通は嬉しいと感じるらしいことを知って本気で驚きました。
口よりも書いた方が自分の気持ちを伝えやすいのもそうかと思います。私の場合は以前は絵とか、ゲームキャラを会話させたりだとかで自分の気持ちを伝えてきたかな。
ネットでコメントする人達もきっとみんな内気なんだろうな・・・と画面を眺めながら思いを巡らせています。
今は口でも自分の気持ちをいえるようになっていますが。(文章を書いて頭を鍛えたおかげです)。
内気だとか以前に、私の場合、元々の性格がかなーりあれなのが一番問題ですね、と自分なりに分析しています。
というかまあ自己分析って大事ですね、他人と比べていることよりも。
内気とイケイケの違い
本書でもチェックリストありますが、ここではさらに私の目線を通したリストを書いていきます。
クルーザーでパーティはイケイケで、「みんなで騒いでパーティとかちょっと意味わからない」と思うのが内気です。
めちゃくちゃハイテンションにまくしたてられた時、どっと疲れるのが内気で、平気なのがイケイケです。
イケイケは知り合いぐらいのうすい付き合いを好み、内気は数少ない相手と濃厚な関係を好みます。
オタクなら内気、運動できてクラスの人気者ならイケイケに当てはまります。
イケイケはたとえ苦手な相手でも平気でウソをつけますが、内気はつけない、正直です。
一人でいる方が元気なのが内気、みんなといっしょじゃなきゃヤダ!がイケイケです。
内気は、本当に好きなもの、愛する者に対してならハイテンションになることだっていとわないです。
なんでこんな差があるの?
↓
実は脳の構造が違うためです。
遺伝子がもう違うんです。※100%遺伝するわけじゃないですけどね。因子ではあります。
刺激を求めるか避けるかの違いが、内気かイケイケか分けます。
イケイケは刺激に鈍いからスカイダイビングとかも平気です。強いとは平気、平気とは鈍い。
内気はちょっとの刺激ですごく感じます。刺激にさらされるとどっと疲れて無刺激な場所へいったん避難して回復するのです。そこあたりを弱いと揶揄されてしまうわけです。
刺激に反応する部分は、具体的には扁桃体(古い脳)です。なんてことない刺激でもめちゃくちゃ動揺する方が内気です。
ある実験で、外界の働きかけに、大きく反応した赤ちゃんは、長じて引っ込み思案になる傾向にあることが分かりました。逆に無反応だった赤ちゃんは、平気だから自分からもどんどん動けて、将来イケイケへと育ちやすいのです。
どうしてイケイケは評価高いのか?
なぜ、外見が9割なのか?に近いものがありますが、要するに現代は、サラリーマンを中心とした社会だからです。
アピールの上手な人間って褒められたりして仕事で得してますよね。これは実は最近広まった歴史の浅い価値観です。
アピールっていうのは、口だけじゃなくって身だしなみとかもですね。靴だとか、なんちゃってでもいいからこさえれば上手に世渡りできるのは常識中の常識と、あなたもよくよく理解していると思います。
だからなのでしょうか、軽いノリのサラリーマンが目立ってる気がするのは。(流石に一昔前のと今とでは様相が変わってるとは思います。だけど典型的な人は未だいる)
だ・け・ど!イケイケをもてはやす風潮は、本質(上っ面だけではない、困難をやってのける実力)を見失う結果になってるのもまた事実・・・なのです。
内気人間だけが持つ特別な能力!
例
洞察力がすごい
まわりに流されない
信念をもって行動する
自分に正直でいるとき、一番力を発揮できるのが内気です。なので私は内気でだめだと否定していると、人生うまくいきません。
「おしゃべり、口が上手い人に魅力を感じてしまうが、本当に問題を解決しているのは?」
よくよく聞くと、いらないことばっかりいっててちっとも有益なこと提案してない。ぎゃーぎゃー騒がしいだけだったりしませんか?
笑顔が魅力でおしゃべりでいつでも元気があって・・・。
だけど口がうまい人は気をつけろってそれ昔からいわれてるから!それっぽいことをいってやり過ごせる能力、確かに大事な処世術ではありますが・・・みなそれでは停滞を招くのです。
だってちゃんと解決していないから。解決した風に見せかけただけ、その場しのぎでは当然解決しません。
●がつがつ行動するが責任はとらないテヘペロイケイケ
●慎重に行動してまわりに流されず、きっちり務めは果たす内気。
どっちがいいんでしょうか?
要約
みんな元気が一番?元気な姿こそが本来の姿?
人間、そんな単純じゃありませんよ!
しかし今、イケイケが幅を利かせてて内気が肩身のせまい時代のサイクルに入っているのは事実。
現実は元気な明るいキャラが求められているため、うそでもやらざるを得ない・・・。今の時代ではそれが正義だから仕方ありません。
実際は内気だけど、明るいキャラを作って振る舞ってる人はよく見かけますね。
アメリカでは堂々と自分を見せて初対面でも元気よく話せるためのセミナーがあちこちで開催されています。自己啓発ってやっぱりアメリカ発祥っぽいですもんね。
よく考えたらなんでセミナーが広まってるのかっていうと、できない人たちが多いからですよね。アメリカ人といっても自己表現苦手な人の方が多いんです。
でも悩むことありません!
「間違ってるのかな・・・?やっぱり明るくしておくのが正解だよね・・・」
それで悩むの、本当に無意味です。今すぐやめてください。完全に無駄にストレスだけを与えられてる状態です。結構いい加減なもんです。
だけど元気至上主義に染まっている、親までも。
「あなたは元気にならなきゃだめ!」
みんなを元気にさせようとする。親がそうだとかなり子供は大変ですね・・・。(他人事なのはうちの親はそこらへんは重視しておらず、私には関係なかったからです)。
無駄に自尊心を傷つけられて、抱かなくて良いコンプレックスを作る羽目になってしまう。親が思い込んでいたらどうしようもありませんものね。
元気が一番!ハイテンションキャラ最高!!・・・こんな常識がまかりとおっている社会。
だけどもだっけっど~♪
「元気元気!!」
私(こ、怖い・・・)
なんていったらいいんですかね、そこに不自然さをずっと感じていたんです。その答えを本書では、教えてくれた気がします。
相変わらず世間では元気で明るいキャラがもてはやされます。もしあなたが内気で悩んでいて、本書で少しでも気持ちが救われたら幸いです。