ミノムシはどこから湧いてくるのか?大量発生の謎!

「ミノムシはどこから湧いてくるの?」

ミノムシ

ある日、 ふとベランダや玄関のドア、外壁などをみたら急にあらわれているミノムシ。

いったい、どこから湧いてくるのか不思議に思ったことはありませんか。

ときには大量発生することもあって、ほんとうに謎ですよね。

実はミノムシは歩くことができます。

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実はミノムシは歩けます

いつもくっついている姿ばかり見ますので、まったく動けないイメージのあるミノムシですが、実は歩けます。

どうやって歩くの?

ミノをくっつけたまま、頭と足を出して歩きます。

歩くスピードは遅いです。しかし、思ったよりもよく動きます。

たとえば自分よりもかなり大きな木の枝にいたミノムシが、ある日突然いなくなったと思ったら、となりの木にひっこしていたりします。

糸をたらし、風に飛ばされて、大きく移動することもあります。

なぜ、ベランダやドアなどにくっつくの?

冬眠や子育て、過ごすのにぴったりの場所と思われています。

本当なら木にくっつくのですが、なにかしらの理由であなたの家がいいと思ったようです。

ツバメの巣が軒下にできるのと同じ理由です。

ミノムシは、光の当たるところ、あたたかいところ、安全なところが好きです。

好きな場所が、たまたまあなたの家だったと考えられます。

夏にみつけたけど、これもミノムシ?

はい、ミノムシです。

ミノムシといえば、寒い時期にしか見ないイメージがありますが、夏でも活動しています。

冬に目立つのは、木が枯れて葉っぱがないため、夏にくらべて大きくなっているため、あたたかいところを求めて人間の家に移りやすいためです。

なぜミノムシは大量発生する?

ほかの虫も条件がそろえば(むし暑いなど)大量発生しますが、ミノムシも同じです。

おとなになったミノムシが産卵するのは夏ごろです。

1匹のメスが生む卵は最低でも1000個ですから、複数のメスからいっせいに卵がかえれば大量発生してもおかしくはありません。

ミノムシは害虫?

害虫です(庭木を育てている人にとっては)。

ミノムシが木の葉っぱをたべてボロボロにするため、(ひどいときは枝が枯れたり、実を食べられたりします)庭木を育てている人にとっては困った害虫です。

被害をうけるのは木だけです。

人間のたべものや家には害をあたえません。

ですから、なにか栽培しているわけではないのであれば、放置しても問題ありません。

ミノムシを倒す方法は?

見つけたら、直接とりのぞくのが一番確実です。

大量発生して手では間に合わない時はスミチオンで対応します。

ミノムシは足や風をつかって移動できますので、先に手を打って防ぐことはむずかしいです。

できることは、居心地のいい場所だとわからないようにすることです。

具体的には、ミノムシのだした糸の跡を消すために、ハサミで取ります。

要約

ミノムシはどこから湧いてくるのか?

歩けますので、近くの木から、または風に乗って遠くからやってきた可能性が高いです。

大量発生する理由とは?

夏がミノムシの孵化する季節ですので、近くにミノムシのメスがいて、いっせいに生まれたためです。

ミノムシは農薬に強いですので、基本は手で直接とったほうが確実です。

家や人間のたべものには害をあたえませんので、庭木を育てていないのであればそのまま置いても問題ありません。

(おまけ)ミノムシっていったいなに?

ガの幼虫です。ミノガと呼ばれていて、おもに2種類います。

ちがい
チャミノガ→ミノが小枝。
オオミノガ→ミノが葉っぱ。

(おまけ)ミノムシの一生

  • 1
    メスのミノから産まれて外に出る
  • 2
    木に移って葉っぱを食べて育つ

    7月と8月によく食べます。

  • 3
    秋に準備して冬眠する
  • 4
    春になったらさなぎになる
  • 5
    夏におとなになり、子どもをつくる。

おとなになったミノムシは、オス・メスによって姿に違いがあります。

オスミノから出てガになる→まったくたべない(口がない)でメスを探す。交尾後は死ぬ。

メス一生ミノの中。姿は幼虫のままだが足すらなくなる→うごかないでフェロモンを出し、じっとオスを待つ。 うんだあとは、死んでミノから出て地面に落ちる

こどもは卵からうまれて、親のミノから外へ出たばかりですと、まだ何も身に着けていません。

出た後は、木へと移動してミノを自分で作ります。