「ハブ草茶とハブ茶って名前が似てるけど、なにかハッキリした違いがあるの?同じでしょ?」
いくつかの違いがある一方で、共通点もあります。
ハブ草茶とハブ茶の違い9こ!
原材料
違います。
あなたがよくみるハブ茶は、エビスグサ(夷草)です。
ところがハブ草茶は、違います。
ハブ草(波布草)という名の、べつの植物を使います。
原材料
ハブ草茶→ハブ草
ハブ茶→エビスグサ
エビスグサ≠ハブ草です。
これまでのいきさつが関係しています。
最初は、ハブ草でつくられた茶を、文字通りハブ茶といっていました。
ところがある理由から、原材料がエビスグサに変わったのです。
ある理由とは、収穫量です。
ハブ草は、エビスグサと比べて収穫量が少ないです。
栽培がカンタンなエビスグサの方が多く出回っています。
現在あなたがよく見るハブ茶は、ほとんどが、エビスグサ由来です。
同じものだと思い違いしている人が多いからです。
効果や見た目がほぼ同じなのもあって、よけいに誤解されやすいです。
間違った解釈のまま一般に広まった典型例です。
昔
ハブ草→ハブ茶
↓
現在
エビスグサ→ハブ茶
使う部位
違います。
ハブ草茶→茎と葉っぱ
ハブ茶→種
です。
お茶の色
ハブ草茶も、ハブ茶も大きな違いはありません。どちらも 濃い麦茶のような色です。
ハブ草茶
ハブ茶
※入れる量が多くなればその分色が濃くなります。
飲み方
あります。
ハブ草茶には、ティーバックと茶葉の2種類があります。
急須にいれて飲むのが定番です。
夏は、先にやかんで作ってから、麦茶を入れる容器に移し、冷やして飲みます。
ハブ茶は、ふっとうしたやかんのお湯に入れてしばらく蒸らし、味を出してから飲みます。
同じハブ茶でも、すこし作り方が違います。
例えば、火を止めたらあとは、入れて溶け出すのを待つだけのタイプと、
入れたあとも、しばらく煮立たせて、色をしっかり出すひと手間がいるタイプがあります。
最近では、ハブ茶でもティーバックが売られています。
種の問題(飲み終わって残ったふやけた種を取り出す面倒、わざわざやかんでわかす手間)が解消できるのがメリットです。
量
ハブ草茶は少ない、ハブ茶は多い傾向です。
例
調査方法 Amazon・お茶屋さんのホームページ
量 | ハブ草茶 | ハブ茶 |
---|---|---|
茶葉 | 70g
100g | – |
種 | – | 200g~1kg |
ティーバック | 30g(2g×15個)
90g(3g×30個) 192g(6g×32個) | 144g(6g×24個)
300g(5g×60個) 480g(10g×48個) |
コスパがいいのはハブ茶です。
生産地
ハブ草茶→国内
有名どころ
●山口
●広島
●高知
など
ハブ茶→海外
●インド
●中国
●韓国
●ベトナム
●インドネシア
など
売っている店
傾向として、
近くのスーパーでよく見る→ハブ茶
施設の売店など、おみやげで売っている→ハブ草茶
ハブ草茶は、野菜市など、農家さんが直接持ってきて売る形態のお店でよく見かけます。
つくれる量が少なく、一般に流通しないからです。
観光のお客さんへ向けたおみやげのような位置づけです。
ハブ草茶が置いてある店一覧
- JA系列の販売店(コープなど)
- 道の駅
- 地産地消の地元スーパー
- 一部のコンビニ
- 一部の薬局
- 高速道路サービスエリア
- 空港
- ロッジの売店
- など
なお、
ハブ草茶もハブ茶も、ネットで購入することができます。
特にハブ草茶は、遠方で買えない方に便利です。
パッケージ
傾向として、
ハブ草茶
いかにも「薬草です!」といった印象を受けます。
昭和かそれより前の古い雰囲気のデザインです。
ハブ茶
無地
龍
※最近はハブ茶も従来のイメージを変えようとしてのことか、特別感・オーガニック・純度100%を主張したパッケージが出始めています。
漢方の呼び方
ハブ草
茎・葉→望江南(ぼうこうなん)
種→望江南子(ぼうこうなんじ・ぼうこうなんし)
エビスグサ
決明子(けつめいし)
漢方としての効果
望公南→?
決明子→目を回復する
由来
望公南
望公→?
南→茎・葉
南子→種
決明子
決明(決明が明を開くで、子は種子)
望江の意味はわからずじまいです。
調べましたが著者の力不足で分かりませんでした。
中国にある県に、望江県(ぼうこう-けん)がありますが関係は不明です。
ハブ草茶とハブ茶の共通点3こ!
効果
どちらも同じです。大きな違いはありません。
もちろん、両方ともカフェインは入っておりません。
代表の効果4つ(ハブ草茶とハブ茶)
〇1 目のズンとした疲れが軽くなる
〇2 トイレに行く回数が増える
〇3 疲れがとれる
〇4 目覚めが良くなる
他には、
● 便秘
● 高血圧
● 口内炎
● 胃腸
● 神経痛
● 更年期障害
など
も整える・予防するといわれています。
ただし、主な効果は疲れた肝臓と目の回復です。
肝臓が回復すると、つづいて目も元気になります。
特に
ビタミンA
アントラキノン誘導体
です。
センナ、アロエなどに入っている成分のことで、ハブ草茶もハブ茶も、どちらとも同じセンナの仲間です。
下剤に使われています。便秘にいいという理由はここからきているのでしょう。
● すでになんらかの持病をお持ちの方
(特に肝臓や腸)
● 下痢しやすい方
● 冷え性の方
● 低血圧の方
味
味にハッキリとした違いはなく、ほとんど同じです。
どちらも香ばしく、スッとした味わいです。
製法が同じ(焙煎)だからです。
味の違い
ハブ草茶→香ばしいと思った後にスーッとする、ドクダミのような、薬草茶。
ハブ茶→甘味はなく、香ばしさが強め。
甘いジュースが好きな人には、おいしくないかもしれません。
香り
どちらも大きな違いはありません。
焙煎特有の香ばしさが最初に来て、その後やや甘いような香りと鼻通りがスーッとする感じがします。
※要約※
ハブ草茶とハブ茶。
呼び名が似ていて、まぎらわしいですよね。
わかりやすくするため、ハブ草茶とハブ茶の違いを表にしました。
違い | ハブ草茶 | ハブ茶 |
---|---|---|
原材料 | ハブ草 | エビスグサ |
使用部位 | 茎・葉 | 種 |
色 | うすい | 濃い |
飲み方 | 急須 | やかん |
量 | 少ない | 多い |
生産地 | 国内 | 海外 |
販売店 | おみやげ | スーパー |
パッケージ | 古い印象のデザイン | 無地・龍 |
漢方 | 望江南 | 決明子 |
おなじ
ハブ草茶 | ハブ茶 |
---|---|
効果 | |
マメ科 | |
製法(焙煎) | |
味 | |
香り |
本物のハブ茶はハブ草です。
オリジナル→ハブ草茶
にせもの→ハブ茶
↓
しかし、ハブ茶でも問題ありません
(安価で大量生産できる、効果もほとんど同じだから。)
本来ならば、ハブ草でつくられたお茶がハブ茶です。
ところが、ハブ草は生産量が少ないため、作るのがラクなエビスグサが主に流通しています。
原材料は違うものの、呼び方は継承されて、今に至ります。
ハブ草茶はめずらしい部類にあるとはいえ、日本で栽培する地域は現在もあり、地元のおみやげとして販売されています。
どちらも効果は似ていて、体の健康を保つ色々な成分が入っています。
中でも効果が大きいのは肝臓の回復と、目疲れの改善です。
原材料は別物ですがどちらも体にいいうえ、クセがなく続けやすい飲み物ですので、おすすめです。
特に、疲れが残る方、食べ過ぎ・飲み過ぎを気にする方に向いています。
ハブ草茶はハブ茶といっしょだと主張するお店もありますし、 育てるのが大変なハブ草を煎じてつくりました!と完全に別物と知っているお店もあります。
同じくくりにしているのは、効果がほとんど同じだからというのもあるでしょう。
お茶を作っている農園やお茶屋さんによって、正しい知識をもっていたり、もっていなかったりです。
姿勢に好感が持てるのは正しい知識を持つ方だと思うのですが・・・。
正しい知識をもつ・もたないは、お店選びのひとつの基準としてもいいかもしれません。
ハブ茶の由来
ハブ茶の「ハブ」。
昔の意味で、マムシ蛇のことを指します。
(沖縄のハブではないです)。
江戸時代に貿易でやってきました。
当時、マムシに噛まれてしまっても、ハブ草の葉から出た汁をつければ解毒したといわれていたのが由来です。
別名:ハミ草、マムシ草
ところが実際は解毒できません。
本当に効いていたのが、虫によるかゆみです。
一方エビスグサはハブとは何の関係もないです。
ハブ草のそっくりさんで、ラクに栽培できる・効果が似ていることからいつしかハブ茶と呼ばれるのは、エビスグサになりました。
昭和時代、農家さんは各自でつくっていたハブ草茶
自分たちのお茶に使ったり、消化を助ける薬草にしたり、そういった目的でハブ草を栽培していました。
葉っぱ、茎、豆。すべて使っていました。
著者のハブ草茶・ハブ茶体験記
著者はハブ草茶、ハブ茶の両方経験しています。
両方とも効果があります。
現在はハブ茶を愛飲しています。
(やっぱり身近に手に入る点が大きいですね、コスパもいいです)。
一時期まったく飲みませんでした。
しかし飲んだ方がいいと改めて実感しているところです。
飲まなかった時期とくらべて体調があきらかに違います。
PCやスマホを長い間使っていますと、目疲れが原因で1日寝込むことが数か月に1回ありました。
目の奥とこめかみが、ものすごく痛くなり、目の前の景色がぐわんぐわんして、まともに過ごせない状態です。
今は目疲れ予防にハブ茶を再開しています。やはり効きます。
「目の奥が痛い、そろそろまずい!」
そんな時にやかんで作ったハブ茶を、湯のみで合計10杯ほど(時間を置きながら)飲みますと、だんだんおさまっていきます。
「あー・・今日はもう頭が疲れたなあ・・・ぐったりする・・・」と思っていても、飲むと回復してきます。
飲んでからすぐには実感しないものの、時間が経つにつれ、じわじわと中から癒されてくるような感覚を味わいます。
著者にはハブ茶は合っていますね。
「あー今日はぜんぜんやる気出ない・・・」といった時でも飲むとむくむく元気がわいてきます!疲労が軽減された感じがします。
ハブ草茶は、もともとは夏に必ず現れる、つらいかゆみを軽くする目当てで買いました。
(著者はアトピーやアレルギー持ちです。今はかなりラクになりました。現在は、両手の指それぞれ1本ずつに湿疹が残っている状態です)。
ハブ草茶は、経験がかなり昔で、地元温泉の売店に置いていた記憶があります。
温泉あがりに飲む備え付けの冷たいハブ草茶がとってもおいしく、醍醐味でした!
売店では、焙煎したハブ草茶が透明なビニール袋に入った形で、棚一面にずららっと店内中に並んでいました。
店自体それほど広くなく、4畳ぐらいでした。
同じ店で、どくだみ茶も一時期買っていました。体のほてりがすうっとウソのように消えてとびひがなくなった記憶があります。どちらもトイレが近くなります。
ハブ草茶は赤味がかった茶色でした。緑は全く残っていません。
ハブ草茶は、当時、夏の愛飲茶でした。
個人的には麦茶よりもおいしくてごくごく飲めると思っています。
ハブ草茶目当てで、車で20分ぐらい通って買いに来ていたのです。
しかしだんだん作りが雑になってきたのでやめました。
明らかにこれはコゲばかりという物ばかり並ぶようになって・・・。
以来、ハブ草茶は買っていません。
しかし、近くのお店で売っているハブ茶でも十分です。
味は経験上さほど変わらないです。大きな差は感じません。
ただハブ草茶の方が、甘みがあっておいしかった印象です。
漢方学では目と肝臓はつながっていて、どちらか弱るともう一方も弱ってしまうそうです。
ハブ茶は目と肝臓に効くと知ったことが、買うようになったきっかけです。
著者の経験では、両方効き目がありましたハブ草茶とハブ茶、
どちらもおすすめします。