豆乳で下痢・胃痛に!消化に良いって本当ですか??

豆乳

「からだにいい」といわれている「豆乳」。

しかし、中には豆乳をのんだことで 下痢や胃痛になったりする方がいます。

すでに、下痢や胃痛で悩む人は、 「治したいんだけど、確か豆乳って消化に良いって聞いたし、
体にも健康にもいいって聞いたから 豆乳だったら下痢や胃痛がよくなるんじゃないか?」

考える方もいます。

はたして、本当に豆乳は体や消化に良いものでしょうか?

結論からいいますと、たしかに豆乳は体にいいです。

下痢や胃痛になるのは、ただの飲み過ぎ(過剰摂取)です。

そして、実は消化に良いとはいいがたいのです。

・ただの飲み過ぎとはどういう事か?

また、消化に良いとはいいがたい理由を、 アトピー、アレルギーで苦しんだ経験者である著者の視点から、 説明していきます。

さらに、

・どうすれば、下痢や胃痛がよくなるのか?
・豆乳を楽しめるのか?

合わせて説明します。

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ただの飲み過ぎとはどういう事か?

飲み過ぎ→過剰摂取という事をいいたいのですが、

「いや、そこまでがぶがぶ飲んだ覚えはないよ?」

と思っているかもしれません。

しかし、実際は過剰摂取なのです。

ここで、豆乳とはなにか、あらためて確認したいと思います。

豆乳は、たくさんの大豆の汁を水に溶かした液体です。

つまり、1粒1粒食べるよりも、たくさんの大豆を効率よく食べれます。

ただ、効率のよさが、逆にあだになっているといえるかもしれません。

少量でも、効率よくたくさんの大豆成分がとれる

大豆のたべすぎ

過剰摂取です。

さらに、消化に良いとはいいがたいものを、 すぐにたっぷりとる事ができるがゆえに、 下痢や胃痛をおこすのです。

消化に良いとはいいがたい理由

豆乳といえば、消化に良いイメージがあります。

しかしよく考えてみて下さい。

豆乳は大豆でできています。

大豆は、たんぱく質でできています。

たんぱく質である点が注意するところです。

たんぱく質は、消化に良くないです。

植物だからといって、関係ありません。

「たんぱく質自体が、もともと消化に良いとはいえない成分」です。

肉じゃないから消化に良いと考えるのは安易かもしれません。

消化に良いとはいえないとは、消化にかかる時間が長いという意味です。

だいたい1時間半(90分)以上かかります。

液体であるにも関わらず、消化に最低でも90分かかるのです。

わかりやすく、ジュース→20分です。

いかに、長過ぎるかが伝わってきたでしょうか。

消化不良

下痢・胃痛

消化を終えるまで、時間が長くかかりますので、胃にずっと残っていた場合は 胃酸の出し過ぎで胃痛に、 腸の中でとどまっていた場合は 「もう無理!間に合わない!」 緊急処置として下痢を起こします。

豆乳は、固形物と比べて、 たっぷり、大豆たんぱく質が入っています。

短時間で一気に、 液体(たっぷりの大豆たんぱく質)が 胃に入ってくると、 もともと胃が強くない人には 消化不良が起きて、 「胃痛」が発生します。

腸がもともと強くない人には「下痢」として 症状に現れます。

本人としては 「たいした量は飲んでいない」自覚があっても 実際には体にとっては 大量です。

大量ですから 体には飲み過ぎ(過剰摂取)であり、 消化が間に合わない 正常な消化ができない ために下痢や胃痛になります。

豆乳は消化に良いか悪いか?

良いとはいえません。

豆乳は大豆のたんぱく質でできています。

アトピー・アレルギーでずっと苦しんだ経験のある著者には、今ではよく分かるのですが
原因は、たいてい、たんぱく質です。

たんぱく質に触れると発症していました。

なぜなら、これまでお話してきた 消化の面で良くないからです。

消化がむずかしいものは、 栄養として利用できませんので、 毒と化します。

というより、一般に毒といわれるものは たんぱく質でできています。

ムカデやハチ毒も、蚊の唾液も、主成分はたんぱく質です。

(生卵は加熱すると変性して安全に食べられます。 虫毒は、刺されたらすぐお湯に当てて変性させれば、 痛み痒みが引いていきます。)

「あれ?でも豆乳や牛乳は殺菌として、熱がくわえてあるはず。 じゃあ下痢や胃痛に襲われるのはどうして?」

・脂っこいもの、刺激物で思った以上に胃腸がやられている。
・うまれつき、たんぱく質の分解力(酵素)が強くない。

からです。

根本的に下痢や胃痛を良くする方法は、 脂っこいもの、刺激物を控えることです。

以前、下痢と便秘を繰り返して、 アトピーがどんどん広がっていくことに 不安を感じたものです。

が、自分でいろいろ試して、原因がわかりました。

よく下痢と便秘を繰り返した原因は 脂っこいもの、刺激物の取りすぎでした。

脂っこいもの、刺激物を摂りすぎると 腸が疲れきって、 下痢と便秘を繰り返します。

いまだにストレスがたまってきたときは もともと大好きなのもあり、 ついつい脂っこいもの(から揚げ、チャーハン)を半ば衝動で食べてしまいます。

また刺激物も、以前からあちこちで聞く通り、胃腸によくありません。

個人的にはコーヒーが大好きなのですが、 体質が合わないため、 ちょっとでも口をつけただけで
すぐ下痢になってしまいます。

コーヒーほどではないですが、 飲みすぎると、痒い水泡が手に現れるのが緑茶で、 おそらくカフェインとタンニンが原因です。

その次が紅茶。

  • 緑茶・・・発酵してない
  • ウーロン茶・・・半分発酵している
  • 紅茶・・・発酵度が高い

ですから、コーヒーは一切飲めないです。

緑茶も一日3杯まで、 紅茶も一日1ティーパックまで と決めて飲んでいます。

たんぱく質は、動物性だけではなく、植物性のものも あります。

植物性だからと言って 安全とは 限らないという事です。

傾向としては動物性の方が良くない感じですが、それでも人の体質によっては 動物性は向いているけれども、 植物性が向いていない場合もあります。

個人個人、消化できる能力が違うためです。

ですから豆乳に関しても、 人によって消化に良かったり悪かったり する事がどうしてもあります。

ある人にとっては消化が良くても 別の人にとっては消化が悪い といったことも起こってきます。

豆乳で下痢や胃痛になった人は 大豆たんぱく質を消化できる力が 元々強くないという事です。

今まさに下痢や胃痛で悩む人が 実は消化が良いとはいいがたい豆乳を飲むのは ちょっとどうかと感じます。

腸や胃が弱っている状態で 追い打ちをかけている気がします。

牛乳ならいい?

たしかに、牛乳は、よく胃に膜が張るから 飲んでおけば刺激から守れると言われますが、 特にアレルギー持ちには、おすすめはちょっと難しいかと思います。

牛乳は、動物のたんぱく質がたくさん入った飲みものです。

昔に、牛乳をのんで下痢や胃痛、アレルギーを起こした事がない人でしたら、 大丈夫とは思いますが、 その日の体調で、牛乳でも反応することがあります。

  • 最近、疲れがたまっている
  • 暴飲暴食した

という場合は 牛乳でも、飲むのを控えるのをおすすめします。

牛乳をのんで下痢や胃痛、アレルギーを起こすのは、 分解力がうまれつき強くないためです。

あたためたらいい?

あたためても、「痛い」とうったえる方はいます。

あたためてよくなるのは、冷えが原因であった場合です。

今回は、「たんぱく質の摂り過ぎ」が下痢や胃痛の原因ですので、 あまり意味がないです。

あたためても、良くならないのは、 あるいは、古くなって傷んでいることが考えられます。

もしも、あたためて飲んでみて、 何も起きない、どうやら改善したようでしたら、 冷えのせいです。

下痢や胃痛を軽くする方法

発酵されたものを食べる。

豆乳ヨーグルトでしたら、発酵済みですので、 普通のものよりは、まだ安全といえます。

「本当に消化に良いといえるのは 発酵した状態になった食べ物」です。

発酵というのは 大きな粒であるたんぱく質が 小さな粒になった状態です。

粒は小さければ小さいほど 消化に良い、と表現されます。

消化は食べ物を細かく細かく切って小さくしていく 作業ともいえます。

口に入る時点で粒が小さければ 細かく細かく切って小さくしていく 作業がすぐに終わる、 つまり消化が良いことになります。

豆乳を楽しむ方法

1・一部に豆乳が含まれた食べ物。

じかに液を飲むのではなく、 豆乳クッキー、プリン、寒天など、 豆乳がメインというより、
材料のひとつに豆乳が入っている食材を摂ります。

2・飲む量を減らす。

ようは、豆乳をとる量を減らし、 消化能力内におさまれば、 下痢や胃痛が起きませんので、 単純に、コップ一杯→1/3に減らしてみる 方法もあります。

ただ、朝起きて一発目に豆乳はひかえたほうがいいのではと思います。
(たとえ、量をへらしていても)。

からっぽの胃に、消化に良いとはいいがたい豆乳を流し込むと おもいきり胃腸に負担がきます。

※いっそのこと小豆は?

小豆の汁(ぜんざい、おしるこ)

大豆が向かない人は 小豆はいかがでしょうか。

特に女性でしたら鉄分が補えます。

和菓子も小豆(あんこ)です。

大豆はむしろ、きな粉みたいに、ちょっとふりかけて味わう、調味料のイメージです。

豆乳は良い成分だけじゃなく・・・

豆乳といえば、 健康に良いイメージがあります。

特に有名なのはイソフラボンです。

美容にもいい、といわれますよね。

確かにその通りなのですが。

豆乳は良い成分の他にも、ある成分が入っているのです。

豆乳(大豆)には生物毒が・・・。

しかも、よりによって、大豆は、 他の豆類と比べて持っている 生物毒、すなわち、アクが多いです。

これは豆乳に限らずです。

豆(種子)にはもともと 「たべちゃだめ!たべたら痛い目に遭うよ?」 と食べようとする人に教えるために毒を生成しています。

どうして、毒なんてもっているのか?

生き残るため。

ひどい目に遭った(萎え)じゃあこいつ食べるのやめるわ・・・と思わせるためです。

他にも、ミネラルの吸収を邪魔する成分が入っています。

大豆の大量摂取

消化を邪魔する(酵素阻害)成分が胃腸の調子を悪く。

消化があっという間に阻害される。

胃痛
胃酸を出し続ける。
「あっれえ~?おかしいな~?」
消化に手こずる。

消化機能がおかしくなる。
やばい!分解できない!緊急事態だ!
ださなきゃ!

もう無理
下痢
(あきらめた)

また、男性には、 イソフラボンが含まれている理由で、 豆乳は向いていないです。

女性でも、いいとは限らない!

ミネラル吸収を邪魔する

体の中のミネラル(亜鉛)が、減ってくる。

女性ホルモンの問題(生理不順など)、貧血が現れる可能性。

女性だからと、平気平気と一度にたくさん飲むのは 控えたほうがよさそうです。

イソフラボンも、取り過ぎると逆効果となります。

大豆といえば、畑の肉と言われるほど、たんぱく質が優れています。

たしかに「たんぱく質は」とれるのですが、 ミネラルを奪うせいで、 健康被害がでることがあります。

じゃあどうすれば?

発酵です。

発酵とは、 分解されて、消化がよくなった状態。

発酵だけが、生物毒を分解→消せる方法で、 古くからつちかわれてきた伝統の技法です。

改めて、昔の人はすごいです。

豆乳の種類

大豆の濃さ(製法)によって、3つのタイプに分かれます。

1 無調整豆乳

(大豆固形分8%以上)
→大豆たんぱく質換算3.8%以上

最も濃い。

冷水に浸してふやかす、または温水で蒸す、をした大豆をしぼってつくった、まさしく豆乳。

主に大豆と水でできた飲料です。

2 調製豆乳

(大豆固形分6%以上)
→大豆たんぱく質換算3.0%以上

飲みやすいように、添加物で味つけされています。
(植物油脂、糖類、食塩、ビタミンCなど)。

3 豆乳飲料

(大豆固形分2%以上)
→大豆たんぱく質換算0.9%以上

調製豆乳を、フルーツや紅茶の風味などを足したもの。
最も、のみやすい。

例:フルーツ味、コーヒー味、抹茶味。

要約

豆乳で下痢・胃痛になるのは、「飲みすぎ」が原因です。

豆乳

大豆の汁
(たくさんの大豆成分がぎゅぎゅっと)。

本人に自覚なくても飲みすぎ(過剰摂取)している。

下痢・胃痛

消化に良いとはいいがたい理由

大豆に限らず、たんぱく質はもともと消化に良くない。
(動物、植物関係なく)

たんぱく質の過剰摂取。

豆乳を飲みたければ・・・

  • 大豆の濃さがうすめてある、調製豆乳か豆乳飲料をのむ。
  • 飲む量を今より減らす。
  • 豆乳ヨーグルトなど、もっと消化に良いものをたべる。
  • 豆乳クッキー、プリンなど、豆乳が主成分ではないものをたべる。
  • 大豆飲料はひかえて、小豆に変える。

下痢や胃痛を軽くする方法

月並みですが、

・脂っこいもの、刺激物をひかえる。
(アレルギー、アトピー持ちの方は特に)
(著者のアレルギー、アトピー経験から、やっぱりこれが一番の原因)
(胃腸が弱るのは、消化が良くないものばかり飲食しているから)

・全面禁止はちょっと・・・→少しずつたべる量をへらす。

・大豆成分がすくない、調製豆乳か豆乳飲料に変えてみる。

下痢や胃痛でいつも悩む

下痢や胃痛は、腸や胃が弱っているサイン

消化が良いとはいいがたい豆乳を飲む

追い打ちをかける。

アレルギー発症のおそれ


・すきっ腹の時には豆乳を飲まない。
飲むにしても今より量を減らして様子を見る。

とにかくここで言いたいのは

豆乳だから 健康にいい と信じすぎないことです。

一人一人で適切な量は違います。

向いている栄養も違います。

ある人には平気でも、 ある人には負担です。

豆乳の分解能力が関係しています。

大豆たんぱく質の分解できる能力が高い、低いです。

体にいいといわれるものでも、 一度にたくさん摂りすぎると毒です。

これは、豆乳に限った話では無く、 食べ物すべてに当てはまります。

なにごとも、適度に。