「そんな脳みそで大丈夫か?」
「大丈夫だ」
(問題あるから指摘してるんだろーが)
はい。
今回は、脳が冴える15の習慣と同じ著者の別の書籍、「フリーズする脳」の大まかな中身と思ったことを、私が頑固である理由を中心に話していきます。
どんな感じの本なのかな~?となんとなーく知りたい方向けです!
15の習慣とのちがい
テーマは共通していますし、15の習慣と内容が重なっている部分はあります。
しかし、フリーズは、より分かりやすい掘り下げた解説が入っています。
ケーススタディ形式で一人一人の事例を解説しています。
合計10人のケースを取り上げ、それぞれどんな問題で困っているのか、なぜ問題が起きたのか、そして対策方法が載っています。
全般的な内容については15の習慣で、さらにもう少し踏み込んだ具体的な内容はフリーズの方で確認できますよ。
ちなみに私は先にフリーズする脳を読みました。両方あった方がより理解が深まると思います。
例えば、どうして著者である築山先生はフリーズする脳に着目するようになったかの経緯は、本書にしか書かれていません。
現役の脳専門医が痛切に実感しているのです。
なので、本書を読むことで、脳を取り巻く環境が昔と比べて随分様変わりしている現状を、さらに自分事として受け止められるのではと思います。
私が特に当てはまっていたケース
これらのケースの中で一番私に近かったのは2。
3もです。ケースにばっちり当てはまるわけではなかったですが、触れている話題(ネット依存)は他人事ではなかったです。
ケース2で特にどこが近いかというと「頑固」あたりですね!
●「頑固」って自覚は前からあった。
性格なんだからどうしようもないと特に深く思ってこなかったのです。ところが実は脳が退化してるサインだったと分かりました。
私が正しい!と何が何でも意固地に貫き通すところはありました。本気でそう信じているからです。
相手の意見をどうやって否定しようか?どうすれば私の正しさが相手に分かる?これが私の考え方の中心でした。
なぜ、あの人は私にそういっていたのか?の発想が抜け落ちてるんですね。今なら分かります。
なんというか、人に関心が微塵もないんですよね。自分ばっかりに100%注意が注がれている感じといいますか。よくないです。
●なぜ、私は頑固になったのか?推測5つ
本書を元に、私なりに推測しました。
1・生活をシンプルにしすぎてしまった。
脳はシンプルをすごく好みます。
10つよりも5つ、5つよりも1つ・・・。1つのことしかやらないのは、脳の本能としては一番快適な状態です。
ところが本能を満たすことを優先すると、引き換えに人間らしさを失います。
人間らしさって前頭葉が担っています。退化することでわがままになり、自分以外の他人を信じなくなる恐れが生じますよ。
究極のシンプルが依存ですね。
特にネットは、PC登場以来、ずっと挙がり続けている問題対象のひとつです。生活のやることで大部分を占めているのがネットである状態のことが依存状態。
なんとなく気がつけばもうやっている場合は、大丈夫とはいえません。
私の場合は、「疲れたあ・・・今はもう何も考えたくない・・・」って時にぼーっとネットを見ちゃいます。
コメントに参加したりつぶやいたりはせず、人のを見ているだけですね。純粋な発散というより逃避に近い。あんまり健全なストレス解消法とはいえません。
2・私の性格がそもそも脳の退化を誘発しやすい。
「まあいいか」が口癖の人は要注意ですよ!
これくらい、できなくてもいいや、とお気楽に考えるタイプはよくないです(私です)。
自分に妥協し流されていくこと、考えないでいい状況をよしとするのは確実に脳を堕落させます。
3・小さい頃から頭を使う機会が極度になかった。
早い話が甘やかされていたところがあります。
甘やかされて・・・だと聞こえがいいですが、私にやらせるよりも自分がやった方が早いというのでほっとかれてた、が正しいです。
すると本人が脳を使う機会を減らして退化させてしまう。私も私で、まあいいかな性格ですから、自主的にやらない。こうしてできないことが増えていくわけです。
※絵は誰にいわれずとも描いていましたね。上手じゃないですけど。そういえば、絵を描かなくなってからですかねー・・・。軽いうつのような感じになったのって。
当時気持ちをうまくおしゃべりできない私の代用方法になってたとは。脳にいいことをやらなくなるとよくないですね。
あと、脳を鍛えると画力があがるんじゃないかっていうのが私の仮説です(未検証)。幼稚園の時より大人の方が明らかに絵が上達してることから、そういえなくもないじゃないですか。
4・当事者は自覚なし、裸の王様になっている
本書でも触れる内容で、私も思い当たる節があります。どれだけ指摘を受けても大げさだなあ、とかよく分からないだとかでそのままスルーして忘れてしまうことを繰り返していました。
自覚してきたのはいよいよ私が軽いうつになってからです。
注(正式に診断は受けていませんが、先ほど触れた趣味だった絵を描かなくなったり、なぜか急に涙があふれたり、体がだるくて四方をコンクリートで閉じ込められたような感覚でグッタリするなどを経験しました。)
生活に支障が出るレベルになって、初めてこれはどうやら深刻だとやっと気づくように。
今ではささいなことでも、流さず聞き入れるようにしています。
5・均等に脳を使っていない!
同じところばっかり使って、他の機能を使っていないと使わない部分が本当に痩せます。
ちゃんと見ていないので分からないですけども、私は多分側頭葉が退化しているんじゃないかって予想しています。
特に、同じことを何十年も繰り返している職業の人はよくないです。毎日毎日、変化のない対応ばかりしていませんか?
例えば、本書でも取り上げている大学教授です。(先に触れたケース2で出る人です)。
お仕事以外のことはてんで無知で、慣れきったことならスラスラ出てくるけれど、知らないことは本当に何の情報も仕入れていないし、興味がないのも手伝って、あーうーレベルに落ちてしまっています。
それは非常にまずいと本書では説いています。
仕事脳に染まって私生活が貧弱だとよくない状況です。
何も考えずとも動ける状態で、気づけばもう一日が過ぎている・・・という方は要注意かもしれません。
原因の2番目と重なってしまいますが、元から私の性格が新しいことを苦手とするところがあります。苦手だと思っている時点で、もうすでに脳の退化が始まっていたんだと今なら自覚できます。
私に関係なかったけど気になったケース
女性としては最も強く惹きつけられた事例はこれ。ケース9。
お局様がなんでヒステリックなのか分かりました。
ようは、脳が退化しているからです。(だめだめな私と本質はいっしょ!?っていったら怒られそう・・・)。
感情が理性を簡単に上回る状態になっているんですね。頭がいいから余計になりやすいそうで(私には縁のない話)。
ヒステリックなお局様の共通点は、元部下だったのが上司になったとき、が挙げられます。
まあ・・・部下があれだとムッキー!となる回数が増えますよね。自分なら難なくできることすら、ホゲーッとして、やれないわけですので・・・。
くわえて、プライベートが立て込んでいると、余計に気がそぞろになって心に余裕がなくなってしまうようです。
本人も混乱して、誰かといっしょじゃなきゃ怖くて何もできない状態に。「女子高か!」状態になってしまいます。
・女性ゆえの利点が、上司になると欠点になる!
気配り上手だからこそ優秀なのですが、上司になった今でも引きずって無為にエネルギーを消耗する→ムッキー!原因になっているのです。
解決方法は本書でばっちり分かります。
今、イライラしてる人が増えてる理由を考察
なんだか最近多くなったと思わないですか。イライラしやすくなった人。
たしかにストレス社会も一因だとは思います。さらに、ストレスに対応できる脳みそになっていないことも結構、原因として大きいのでは?とこの書籍で気づかされます。
で、ストレスって何かというと、逃げたいことじゃないですか。いちいち構っていたくない、避けてやり過ごしたい。
ところが、逃げ続けていると、脳はどんどん退化していく現実が待ち受けています。
退化しますと、ますます逃げ出してしまって、とうとうそのこと自体が本当にできなくなってしまう・・・恐ろしいです。
問題ある脳がふたたび復活するには?
脳(本能)はすぐラクを選ぶ。
PC・スマホの台頭。これだけを原因と決めつけてはいけない、と本書では断りを入れてはいますが、私は大きく割合を占める原因ではないかと捉えています。
頭を使う機会が、昔と比べたらあきらかに減っている気がします。
日常でも全部機械任せですよね。
例えばちょっと調べものをする時なんかは、昔は図書館か本屋さんぐらいしか手段がなかったわけです。不便でした。
ところが、ちょっと気になったことがあれば今やスマホで検索すると数秒で答えが分かります。わざわざ足を運ぶ手間がいらない!
ところが、すぐに欲しい情報が手に入る気軽さから、脳が覚えようとしないのです。記憶とは、間に色々な苦労をはさんでおくことで定着が早まります。
覚えをよくする方法は不便な目に遭うことだったんです。
便利な世の中になっても、所詮人間は動物です。動物として生きていく基本をおろそかにすると脳に支障が出てきます。
要するにフリーズした脳を復活させるには、ラクを脱却して、これまでやって来なかった新しいことをはじめよう!ってことです。
苦手だな、逃げたいなってこと程、脳にはいいです!
脳に刺激を与えて、神経ネットワークを構築させることが、第一歩。PC・スマホではなくて、あなたの脳の検索機能を上げていくことが重要です。
あなたは機械じゃありません、人間なんですよ!
人間らしさを思い出すために、フリーズする脳はおすすめです。