
「ホームステイを始めたけれど、しんどい!もう帰りたい!」
ホームステイをして起きる問題は、実にいろいろです。
- ホームシック
- 全くコミュニケーションが取れない
- お互いの習慣や文化の違い(食事が合わないなど)
- 汚い家でアレルギーが出た
- 日本人を蔑んでいる態度をとられた
- ホームステイ先のルールが厳しい
- 金欠など
異文化交流で生の英語を身につけるために、または単位取得のためや親の勧めでしかたなくホームステイした。 そこまではよかったものの、いざ現地の家族と過ごしてみると、思い描いた理想像と実際の間でギャップを目の当たりにして苦しむことがありますよね。やっぱりずっと慣れ親しんだ日本が恋しくなってしまうのも無理はありません。
一体どうやって乗り切ればいいのか。
今回は15人の「ホームステイ経験者にしんどい時どうやって乗り切ったのか」「今まさにしんどいあなたに向けての経験者からのアドバイス」をお聞きしました。
積極的にコミュニケーションをとる
ホームステイでは、ホストファミリーと上手く会話出来ない、また生活文化や生活リズムが違う事によるストレスでホームシックになる事もありました。
ただ、受け入れ側のホストファミリーも少なからずストレスはあります。まず、お世話になっている事に感謝して、身の回りの事や部屋の掃除は自分でやりましょう。
それから、話しのきっかけがなかなか掴めないですよね。
同年代のホストファミリーがいれば、学校で何を勉強しているか、何が好きか、中学生の文法でも文は作れるので話してみましょう。子供が居ない家庭や、日中忙しい親世代の場合は、夕飯の手伝いや何かお手伝いしますと話してみるといいですよ。
最初は沢山話せなくても、そばで同じ事をしていると相手との仲も深まります。相手側も、コミニケーションをとりたいんだなと分かってくれます。手伝いながら、料理の作り方など教われば語彙も増えていくと思います。
高校生のとき、イギリスでホームステイをしました。私は英語が苦手で、且つホームステイ先の家族も積極的な方ではなかったので全くコミュニケーションが取れませんでした。最初の1週間はとてもしんどかったのですが、このままではいけないと思い、わかる単語をどんどん話していくようになりました。すると、だんだん会話が楽しくなってきて家族も話してくれるようになりました。自分から積極的に動くことで、しんどさを乗り切りました。
大学生の時にオーストラリアで1ヶ月間ホームステイを経験しました。その際に私の英語が下手すぎて、思っていることを上手く伝えられないこと、ホストファミリーが話していることが理解できないことでとてもしんどくなりました。そこから、ホストファミリーと会話をすることが嫌になりましたが、英語を上達させるために来たのに英語を話すことを避けるのはよくないと考えました。そこから、言いたいことが伝えられてなくても、積極的に話しかけ、わからない時は何度も「もう一度言ってください」と頼みました。表情もオーバーリアクションを心がけました。そうすることで、拙い英語でもホストファミリーと仲良くでき、乗り越えることができました。
大学生のときにホームステイしていたとき、言葉がほとんど分からなくて意思疎通が難しかったので悩んでいました。なぜうまくコミュニケーションできないのだろうかと、よく落ち込み、しんどくなっていました。でも、喋れなくても毎日明るく家族に話しかけることで関係がよくなりました。想像しているよりもステイ先の家族は私の語学力に期待していないと思うし、話したいという気持ちがあって自分で行動に移せば、絆が深まるものだと思います。
一緒にゲームやスポーツをする
私は高校生の時にカナダにホームステイしました。ホームステイ先でのしんどくなったこととしては、言葉の壁です。特段英語が得意ではないためコミュニケーション面でしんどくなりました。乗り越え方としては言葉がなくても楽しめることをするといいです。自分はホームステイ先の人と一緒にゲームをしたりスポーツをしたりして乗り切りました。今同じようなしんどさを抱えている人がいれば言葉だけでなく言葉を使わないコミュニケーションもオススメします。
日本風ご飯を料理する
辛かったのはやはり初期のホームシック。ホスト宅近くに「日本食に使える食材」を売っているマートがあったので連れて行ってもらって調達、私が料理して「日本風ご飯」を1日通しでふるまわせてもらいつつ郷愁を満足させる、を何度かやっているうちに乗り切れました。
日本にいるいろんな人に相談
しんどくなったときは、まず家族に相談しました。そこで話を聞いてもらいました。その次に同じようにホームステイをした先輩や友人にアドバイスをもらい、学校の先生にも相談しました。色々な人に相談することにより気分がはれ解決策も教えて貰えました。文化がそもそも違うことを教えてもらったときには気にしていたことが無意味だとわかり、一気に気が楽になりました。
日本から来た人たちと仲良くなる
私の場合、問題に対して明確な解決策はありませんでした。というのも、お互いの習慣の違いからくる問題だったので言葉の問題できちんと説明と話し合いができないということがありました。幸いにも同じ日本から来ていた人たちと仲良くなっていたのでそこで相談に乗ってもらったり、愚痴を聞いてもらったりするうちホームステイの生活にも慣れました。同じ境遇の人に話すこと、いなければ話を聞いてくれそうな友人に話すことが大切かとおもいます。
親しい人に相談、一人で買い物に出掛けて気分転換
現地のアドバイザーに話をして悩みや辛いことを聞いてもらってスッキリすることや、日本に住んでいる親や友人と連絡をとって気分転換して今ある状況を前向きに捉えて、時間がある時に一人で買い物に出掛けて現地の美味しいものを食べたりお土産を買ったりして楽しく過ごしていた。
終われば戻れると言い聞かせた
ホームステイ先の息子さんに、挨拶をしただけで鼻で笑うなど、明らかに日本人を蔑んでいる態度をとられて苦痛だったのですが、これは非日常の体験で、これが終われば関係は切れ、自分の場所に戻れると言い聞かせて乗り切りました。辛い時も永遠に続かない、時間は必ず過ぎ去る、ホームステイは一時的な物ですので、旅の恥はかき捨てという言葉にある通り、恥ずかしさも辛さも、遠いところに置き去りにして帰って来られます。
現地の文化と割り切る
大学生の時、カナダのバンクーバーにてホームステイをしましたが、ホストファミリーはイタリア人。カナダの食事も口にあいませんでした。バンクーバーには色んな国籍の人がいて、それも現地の文化と割り切って、ほかの友達のホストファミリーの話を聞いたり、良い経験です。
諦めず話し合う
ホームステイ中にあったしんどくなった経験ですけれども、私の場合は日本人のシングルマザーの方のところでホームステイをしていました。そのホームステイしている時に帰宅時間や連絡について意見が合わず嫌な思いをしました。今思えばとても心配してくれていたんだなと思うのですが、その時では束縛されたように思って嫌な気持ちになっていました。しばらくは我慢していましたが、帰宅時間についてなるべく守るけれど帰宅前に友人と会ったり買い物で時間が遅くなることを少しは許して欲しいと、朝食時にずっと頼んで了承を得ました。諦めず話し合う事が大事だとこの経験が今に生きています。
自分の居場所だけ掃除する
ホームステイ先に汚い犬がいたり、ベッドに泥のついた靴のまま上がる子どもたちがいて、全体的にとても汚い家にホームステイして、すごくしんどかったです。特に、アレルギーが出てしまったのが辛かったです。その時、私は自分の居場所だけでも綺麗に掃除したことと、アレルギーの薬を市販薬で買って乗り切りました。
好きな人を見つける
異性のステキな人が居ないか見つけて、とにかくその土地での楽しみを作るようにしました。私の場合はすぐに見つかったのでその人と近づいて親しくなる事を目標に外国語を勉強する意欲を掻き立てました。どんどん親しくなるとしんどくは無くなってきました。
金欠→ちゃんと計算して使う
高校2年生に2ヶ月間カナダにホームステイしました。金銭管理をちゃんとしなかったためにお小遣いを使いすぎて残金が少なくなり結構困りました。帰国するまでに交通費などをちゃんと計算して使うようにしてなんとかやりくりしました。
要約
ホームステイがしんどいときに乗り切る方法は大きくわけて3通りです。
1 自主的に動いて解決する。自分も現地の人になりきる。
2 あえて海外に立ち向かうのはやめて正直に日本を懐かしむ。日本にいる親しい人やフォローしてくれる人に相談してストレスを吐き出しながら乗り切る。
3 期間限定なのだからと言い聞かせて、過ぎるまで我慢。
1 に当てはまる解決方法
全くコミュニケーションが取れない
↓
積極的にコミュニケーションをとる
- 言いたいことが伝わらなくても、毎日明るく家族に話しかける。
- わからない時は何度も「もう一度言ってください」と頼む。
- 表情もオーバーリアクションを心がける。
想像しているよりもステイ先の家族は自分の語学力に期待していないと考える。
話したいという気持ちがあって自分で行動に移すことが大事。
一緒にゲームやスポーツをする
言葉がなくても世界共通で楽しめる、通じることをする。
時間がある時に一人で買い物に出掛けて現地の美味しいものを食べたりお土産を買ったりして楽しく過ごす。
合わないファミリーと過ごすことがしんどいときもあるので、気分転換の時間を自分でとる。
異性のステキな人を見つけて、親しくなるために外国語を勉強する意欲を掻き立てる。
ホームステイ先のルールが厳しくてしんどい
↓
諦めず話し合う。
朝食時にずっと頼む、これに関してはあなたの言う通りにするけれど、ここだけは許して欲しいと、条件をつけるなどして交渉する。
ホームステイ先の衛生管理がよくない。アレルギーまで出た。
↓
自分の居場所だけでも綺麗に掃除。
アレルギーを市販薬で対策する。
金銭管理をちゃんとしなかった
↓
交通費などをちゃんと計算してなんとかやりくりする。
2 に当てはまる解決方法
ホームシック
↓
日本風ご飯を料理して故郷の恋しさを満たす。
お互いの習慣の違いからしんどくなった
↓
日本にいる親しい人たちに相談。悩みや辛いことを聞いてもらってスッキリする。
- 家族
- ホームステイ経験のある先輩や友人
- 学校の先生
- 現地のアドバイザー
同じ日本から来ていた人たちと仲良くなり、相談や愚痴を聞いてもらう。
同じ境遇の人に話す。
現地の文化だからしかたがないと割り切ることもポイントです。
日本人特有の考え方が足かせになってギャップが生まれ、しんどい思いをすることがあります。
皆が皆、現地の人と仲良くなってみせる度胸のある性格だとは限りません。
最初はそのつもりでいても、いざホームステイをしてみて失敗したと感じた場合は、とにかく慣れ親しんだ日本の人に頼って乗り切ります。
3 に当てはまる解決方法
ホームステイ先の家族に問題があってしんどい場合、滞在期間は限られていてずっと続くわけじゃないことを希望にひたすら耐える。
ホームステイのしんどさを乗り切るには正直、運もあります。
- たまたま留学先に日本人がいて、仲良くなることができた。
- 相談にのってくれる人たちがいた。
- 近くに日本食に使える食材を売っているマートがあった。
- 好きな人が見つかった。
など
本当なら積極的に関わっていきたいところですが、どうしても無理な場合もありますよね。
誰もが好きでホームステイをしているわけではなく、卒業できないから、本当は嫌だけれど親の顔色をうかがって留学することを決めてしまった場合もあるでしょう。
ホームステイは向き不向きがありますし、運もからんできます。
自分は向いていないと悟り、今回はついてないと分かったときは、期間が終わるまで少しでも楽しく過ごせるよう出かけるなどして自分ひとりの時間をとることをおすすめします。