白い幼虫がどんぐりにΣ(゚Д゚ )!成虫は何になる?

●今回の記事が役立つ人

・どんぐりの中にいた幼虫は、成虫になったら何になるか知りたい人。
・どうしてどんぐりに幼虫がいるか知りたい人。
・どんぐりの幼虫を飼ってみたい人。

こどもが、遠足で拾ってきた、たくさんのどんぐり。

時間が経ってみて、 どんぐりをみると、
白いちいさなカブトムシのようなイモムシが、
いっぱいわさつく光景。

親、阿鼻叫喚。こども、しらぬふり。

どんぐりから出てきた幼虫は成虫になったら一体、何になるのでしょうか?

※生態を知りたい人向けです!

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どんぐりの白い幼虫は、2種類の虫になる

  • シギゾウムシ
  • ハイイロチョッキリ

よく見るのは上の2種類ですが、
蛾、キクイムシが
どんぐりの中にいる事もあります。

※栗虫(クリムシ)といわれる事もありますが、
栗虫という名前を持った虫がいるわけではないです。
栗の中にいるすべての虫を指します。

シギゾウムシとハイイロチョッキリは、
違いがわからないぐらいよく似ています。

それぞれの幼虫は、どうやってどんぐりの中に入るのでしょうか。

今から、説明しますね。

どんぐりの中に幼虫がいる理由

まだ、どんぐりができたばかりの
8月~9月はじめに、
親が卵をどんぐりの中に
産みつけるから
です。

シギゾウムシ

どんぐりがまだできたばかりで
柔らかいうちに、卵を産みます。

そして、
どんぐりがふくれていく間に、
中の幼虫もいっしょに育ちます。

ゾウの鼻のような長い長い口は、
キリに似ていて、
先がするどく、とがっています。
穴をあけやすい形をしているのです。

最初に口をどんぐりに突き立てたら、
そのまま、体をくるりと一回転させます。

次に、頭を左右に何度も動かすことで、
穴をあけます。

穴を小さく開けたら、
どんぐりの底に1個、卵を産みます。

穴をあけるのは、命がけです。
穴をあける前に、力尽きて
虹の橋を渡ってしまう者が出るほどです。

8時間近くもかかるといわれ、
相当の重労働なのが伝わってきます。

ハイイロチョッキリ

どんぐりに穴をくりぬいた後
卵を産みつけるところまでは、
シギゾウムシと同じ
ですが、

ハイイロチョッキリはこの後、
枝を切って卵の入ったどんぐりを
地面に落とす作業をします。

枝が異常に多く地面に落ちている

まだ葉が青いクヌギやコナラの枝が
地面にボタボタと積み重なっています。

枝の長さは15~20cmくらいで、ほぼ均等です。

枝には必ず、どんぐりの実がくっついています。

まるで鋭くとがった刃物を使ったかのように、
切り口はまっすぐで綺麗です。

いままさに切っている時に出会えると、
パターン、パターン、といった音や
バーンといった音が聞こえます。

ハイイロチョッキリの口の先は
つるっとしてはいなくて、とがっています。
ノコギリのようなイメージです。

どんぐりに穴をあけるときは、
口を何度もぶつけることで、
だんだん殻を傷つけて、刺します。

次に体を、くりくりと左右に回して、
穴を空けます。

穴を空け、卵を産んだら、
木クズでフタをします。

今度は口を枝に刺して、
体を横に揺らし続けます。

枝はだんだん折れて行き、
やがて地面に落ちていきます。

穴をあけることから開始して、
枝を落とすまでにかかる時間は、
およそ1~3時間

どんぐりの中を開けると、
皮と実の間に、
米粒型の白い卵があることが分かります。

オスは?

ハイイロチョッキリのオスは
メスががんばって穴をあける間、
近くで、敵がこないか見張ったり、
体を支えて、穴あけや産卵を助けたり
します。

枝を切る時は、
枝の先にのっかって、体重をかけ、
折る手伝いをします。

ただし、中にはオスはいなくて、メスだけで
行っている場合もあります。

なんで、わざわざ枝を切り落とすのか?

(確実に、我が子が地面にもぐって、
無事成虫になる手助けをしている?)

答えは、木の毒から、我が子を守っていた。

木は、傷をつけられると、
切り口から自分を守る成分を分泌します。

親は、卵を産む前に、
その木の葉っぱを食べていますし、
どんぐりに穴もあけています。

もし、切り落とさないで、
そのままだと幼虫の命があぶないです。

木から分泌される成分は、幼虫には毒で、成長を止めます。

ですから、切り落とすことで、対処していたのです。

幼虫にとって、どんぐりとは?

どんぐりは、幼虫にとって
ゆっくり食べてねることができる
ゆりかごであると同時に
ごはんの貯蔵庫
です。

人間に例えると
母親のおなかにいることで
育っていく赤ちゃんですが、
母親のおなかのようなものが
どんぐりといえます。

2種類の虫のちがい

木の下にあるどんぐりのちがい

  • どんぐり(穴あき)だけが落ちている→シギゾウムシ
  • どんぐりのついた枝が落ちている→ハイイロチョッキリ

穴の空け方のちがい

穴をあける場所にも、違いがあります。

  • シギゾウムシ→どんぐりの
  • ハイイロチョッキリ→どんぐりの帽子

卵の産み方のちがい

  • シギゾウムシ→卵を産んだら、あとは地面にどんぐりが自然と落ちるのを待つ。
  • ハイイロチョッキリ→卵を産んだ時点で、すぐ枝を切り落とす。ひと手間かかっている。

産卵後の親のちがい

  • シギゾウムシ→生きる
  • ハイイロチョッキリ→死ぬ

幼虫、成虫の生死のちがい(冬の間)

シギゾウムシ
幼虫→生きれる
成虫→生きれる

ハイイロチョッキリ
幼虫→生きれる
成虫→冬が来る前に死ぬ。

冬を過ごすのは、1年とは限らない。

中には、幼虫のまま、土中で2度目の冬を過ごすものもいます。

シギゾウムシ、ハイイロチョッキリ、両方確認されています。

幼虫は外に出た後、何をするの?

シギゾウムシ、ハイイロチョッキリともに、
幼虫は、秋も深まり、
どんぐりが茶色くなって、地面に落ちると、
アゴをつかって、自ら穴をあけて
うんしょと出てきます。

どんぐりから出た幼虫は、
土にもぐりこみ、さらに育ちます。

土にもぐるのは、寒い冬をやり過ごすためでもあります。

冬をやり過ごしたら、
やがて、さなぎと姿を変え、
次の夏には成虫へと育ちます。

成虫になると木に登り、葉っぱなどを食べ、
そして、親となって、どんぐりに産卵するのです。

そして、これが出てくる様子をうつした動画です。
合間に微調整していて、出るのはけっこう大変そうです。

↓↓↓※苦手な人はご注意ください!↓↓↓
※サムネイルですでにみえていますので、間を開けますね。






クリムシがドングリからニュルッと出てくる様子(Chestnut Weevil larvae escaping from acorn)

どんぐりの中にいる幼虫は、1匹だけ?

基本は1匹だけです。

しかし、たまに2匹出てくることがあります。

穴が2つあると、2匹の幼虫がいた証拠となります。

穴がないのに、幼虫がでる理由

「どんぐりを拾ってきたときは、
綺麗な傷のない状態だったのに、
しばらく置いていると、
突然穴が空いて、中から幼虫がでてきた。」

拾ってきたときには、すでに中に幼虫がいたからです。

幼虫が、自分から穴を空けて出るのは、
土を求めてのことです。

土にもぐって、やがては成虫となります。

どんぐりの幼虫の飼い方!

必要なもの

・ごはん→土→腐葉土と庭の土
(土がないと乾燥と空腹で死んでしまいます。)

・お家(飼育場所)→プラスチックケース、またはビン
※清潔なものを使いましょう。

具体的な飼い方

どんぐりを拾ったばかりで、
まだ虫がいない場合
まずプラスチックケースに、
「腐葉土」や「庭の土」を入れてから
さらにどんぐりも土の中に入れます。

11月中頃にプラスチックケースを
上下反対にすると、幼虫がいる事がわかります。

プラスチックケースかビンに
腐葉土などを足して、飼いましょう。

どんぐりから、すでに幼虫が出ていた場合は、
先に自分でプラスチックケース、またはビンに
腐葉土などを入れたあと、
幼虫を入れてやりましょう。

飼っている間の様子

あちこち動き回って土を食べます。

やがて、動かなくなり、
さなぎへと姿を変えていきます。

!気をつけること!

・冷暗所(太陽の光が当たらない場所)に置きます

・土が乾かないように、霧吹きで湿らせます。

・毎日の部屋の温度、幼虫の様子、
土の水気はどうか?など記録しておく
と、
気温が急激に上下したり、土が乾いてきたり、
なにか変化があったことにすぐに気づいて、
対応できます。

▲注意▲
※幼虫の生命力まかせな部分もありますので、
成虫まで育たない、
さなぎの姿のまま永眠する場合もあります。

要約

どんぐりの白い幼虫は、成虫になると
主に2種類の虫になります。

  • シギゾウムシ
  • ハイイロチョッキリ

夏ごろになると、どんぐりの中に
親が卵を産みつけます。

はじめて見た時は、
ただただそこらにいる
イモムシと何も変わらず、
特に親御さんは
あまりいい印象が
もてないものです。

しかし、生態を知ると
もしかしたら
だんだん愛着がわいてくるかもしれません。