PM2.5は匂いがするの?どんな匂い?

●今回の記事が役立つ人(○こんな人におすすめ○)

・PM2.5には匂いがあるのか知りたい人。

「PM2.5が多い時は匂いがするらしい。本当か?」

PM2.5と匂いとの因果関係は、現時点で証明されていません。
ですから、はっきりとお答えすることはできません。
しかし、まったく関係ないともいえないです。

根拠は、匂いがするのが、PM2.5が多い季節だけに限られていることです。

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PM2.5はどんな匂いがする?

匂いについて、PM2.5の定義では、特に触れていません。

しかし実際、PM2.5の匂いがわかる方はいらっしゃいます。
いつもは感じない、明らかに違った匂いがするといいます。

PM2.5の匂いの例

石炭を燃やした。
夜間に何か焦げた、なにかを燃やしている?。
焦げの匂い。
鼻の奥が刺激される。
ガス臭く、息苦しくなることがある。
鉄で錆びた。
ツバを吐いたような。
どこかの工場付近で嗅いだ匂い。
かび匂い。
例えようのない匂い。
いい匂いとはいえない。

嗅覚が敏感な人が、PM2.5の匂いを察知する傾向です。

室内ではわかりませんが、外に出るとわかり、
いつもはしない匂いなので、絶対にPM2.5の匂いだと感じるようです。

風が吹く日だと強く匂う人、
逆に
風が吹く日だとあまり匂わない人と
いろいろいらっしゃいます。

PM2.5の匂いがする原因!

空気中に混ざる有害物質が、PM2.5の匂いがする原因と考えられます。

有害物質と、PM2.5の匂い事例を
照らし合わせると、
つじつまが合うところが見つかります。

そもそもPM2.5とは、
「PM2.5」と呼ばれる物質が、ひとつ存在する
のではありません。総称です。
小さ過ぎて目に見えない色々な物質を、ひとまとめにして呼んだ言葉がPM2.5です。

PM2.5の2.5とは、
2.5µm(マイクロメートル。1µm=1/1000mm)です。

正確には、2.5µm以下の物質が、PM2.5の対象です。

2.5mmよりもさらに1000倍小さいですので、
1粒をつかんで人に見せることはできません。

時々、スモッグのように、
空がぼやっとした白く霞む状態になれば、
相当大量のPM2.5が飛散していると考えてもおかしくはありません。
中には匂いがわかる人が出るのも不思議ではないです。

逆にいえば、
それほどPM2.5が飛散していない日は、
無臭の場合もあるということです。

「小さ過ぎて目に見えない色々な物質とは?」

例えば代表的なものは、
黒色炭素、
硝酸塩、
硫酸塩、
アンモニウム
など
です。

「どこからやってくるか?」

よく中国の工場で燃料となる石炭が挙げられます。
まだ環境に配慮された設計でない自動車からも出ます。
日本の工場や自動車、火山などから出るガス
もPM2.5です。

燃やすと出る有毒気体がPM2.5です。
大量にやってきたら匂いがする現象が起きるのも
ありえる話と思います。

ちょうど、
ずっと隣で毎日なにか焼いて煙被害を受けているようなものと例えてみましょう。

くさいし、煙いし、げほげほするしで
健康体でも煙を直接吸えば平気でいられません。
ものすごい遠くからそれをやられてるのと同じ
と考えれば、PM2.5の匂いがする人が出るのも
納得いくのではないでしょうか。

工場や自動車などから出る有毒ガスは、
太陽の紫外線で化学反応を起こします。
するとスモッグに変わり、
ひどいと、空がかすむ状態になります。

さらにPM2.5が大量に日本へ流れてくるのは
春です。他にも花粉、黄砂もあります。
PM2.5単独ではなく、色々な物質が
混ざり合うことで、余計に匂いがすると考えられます。

中国とPM2.5の関係

中国がPM2.5の主な発生源と考えられていますよね。
実際、関係性はあるのでしょうか。

2015年
中国の研究により、最も健康に関わるPM2.5は、石炭由来のものだと分かりました。

PM2.5の毒性は、どの物質でも同じではありません。

中でも、石炭を燃やすことで出るPM2.5が一番ひどいです。
具体的には、心疾患死亡リスクが、他と比べて約5倍です。

土の粒や、木を燃やして出た粒子などから発生するPM2.5は、さほど死亡リスクには関係しません。

「なぜ中国は石炭を燃やすのか?」

石炭といえば中国です。
世界最大の生産国・消費国だからです。
中国は人間活動で使うエネルギーのほとんどを石炭でまかなっています

ところが、石炭はPM2.5を多く生じさせる原因です。

中国由来のPM2.5といえば、工場、自動車のイメージがあります。

他には、火力発電所、個人家庭の暖房などにも石炭は使われています。

有害ガスを抑える装置をつけた工場や火力発電所が
あまりないために、PM2.5が多く発生します。

個人家庭の暖房では、
低品質の石炭からできた練炭が使われています。

エネルギーのほとんどを石炭でまかなっており、
工場、火力発電所、自動車と合わせて、個人単位でPM2.5を出している背景があります。
中国がPM2.5の主な発生源と考えられている理由です。

2017年
ところが、2017年で状況が一転しました。
PM2.5が急に減ったのです。

中国政府の働きかけで、好き放題に石炭を燃やすことが
できなくなったからです。

中国政府はエネルギー源を、石炭→天然ガスへの転換を図っています。

2018年
ところが、2018年では、再びPM2.5濃度の増加が確認されました。

工業活動が原因の一つと考えられています。

参考情報
北京市の大気汚染が再び悪化、PM2.5濃度は前年比4割増―中国政府|レコードチャイナ

中国でも対策に乗り出したとはいえ、
まだまだ油断はできない状況のようです。

黄砂の匂い?

わかる人からすると、
砂のような
土のような匂いがします。

黄砂は、主に中国の砂漠から来る砂塵です。

日本へ来る粒子はだいたい4μmが多いです。
(マイクロメートル。1µm=1/1000mm)
もっと小さい2.5μmの粒子も来ることがあります。

その場合は、PM2.5の測定値が上がる原因をつくります。

ですので、黄砂もPM2.5の一種といえばそうです。

黄砂が日本まで飛んでくる季節には、他のPM2.5も来ますので、黄砂の匂いもあるかもしれませんが、PM2.5の匂いも混ざっている可能性もあります。

PM2.5と雨の関係

雨が降るかどうかも、PM2.5の濃度に関係します。

雨の日はPM2.5の濃度が落ち着くことが多いです。
飛散がある程度止まるからです。

PM2.5は風に乗ってやって来ますが、
雨が降ると、空気中に漂うPM2.5が
水滴とくっつき地面に落ちます。

ふわふわと漂っていたPM2.5が減るため、
濃度が落ち着くことが多いです。

直接吸い込む量は減りますので、
晴れよりはいい日といえます。

ただし、ザーザーと雨量が多い場合に限ります。
しとしと雨では、効果は弱いです。

「PM2.5に汚染された雨に濡れないほうが良いか?」

触れただけですぐに症状が出ることはないです。

しかし、浴び続けることは、あまりいいことだとはいえません。

吸い続けると良くないといわれる時点で、です。

PM2.5の対象物質で代表的なものは、

黒色炭素、
硝酸塩、
硫酸塩、
アンモニウム
など

ですから、いいとはいえません。

炭素は大丈夫そうですが、由来が工場や車などから出たガスですので、完全無害というのは難しいです。

雨の日は落ち着きますが、
雨が上がると空気が乾くのもあって、
PM2.5の勢いが復活します。

要約

PM2.5の匂いに関して、環境省では現時点では、特に触れていません。

環境省_微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報

しかし、実際に
PM2.5の匂いがする人はいらっしゃいます。
もともと嗅覚が優れている傾向があります。

なにかを燃やしたような、
工場付近で嗅いだことがある
という表現から
PM2.5の匂いの正体は
主に石炭ではないか?

と仮説を立てることができます。

石炭である裏付けとして、
隣の中国ではエネルギーの大元を石炭に頼っています。

さらに石炭が一番、毒性が強いことが分かっています。

中国は大気汚染の対策に乗り出してはいるものの、
まだ大きな効果は見られていないようです。
一時、良くなりましたが、ふたたび悪化しています。

今年も春になれば例のPM2.5がやって来る状況は避けられないでしょう。

PM2.5は健康によくありませんので、
飛散状況の確認やマスクなどの対策を、
引き続きとるのが最善といえそうです。